透析用語辞典 | 夜間透析と透析 東京都北区の田端駅前クリニック

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透析用語辞典

【あ行】

アミロイドーシス

アミロイド症のことです。アミロイドは繊維状を呈する蛋白質(β2-ミクログリブリンから形成される)で、10年以上などの長期に渡るβ2-ミクログリブリンの蓄積により、このアミロイドが全身または局所に沈着して痛み、しびれなどを引き起こす疾患です。透析においては、透析アミロイドーシスと呼ばれています。

異種臓器移植

ある種から別の種、特に動物から人間への、臓器、組織、細胞を移植することです。

エリスロポエチン(EPO)

腎で産生される赤血球生成を促すホルモンです。貧血症状を呈する透析患者さんには、主に遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤(rHuEPO:recombinant human erythropoietin)が処方されます。

【か行】

拡散

半透膜を介して濃度の高い方から低い方へ物質が移動し、濃度の平衡を保とうとする働きです。

活性型ビタミンD

ビタミンDは様々な食品に含まれていますが、これだけでは作用しません。体内に入ると、肝臓と腎臓で活性型に変化して初めて作用出来るようになります。活性型ビタミンDは、腸管からカルシウムの吸収を促進し、骨をじょうぶに保つ働きがあります。腎不全ではビタミンDの腎臓での活性化がうまくいかず、骨がもろくなることがあります。

カフ

腹膜カテーテルに付いているもので、ダクロン(ポリエステル)繊維でできています。これにより、皮下にカテーテルを固定するとともに細菌の進入を防ぐことができます。

感染症

病原微生物が体内に侵入することによって、体組織や細胞組織に反応して生じる病気のことです。

急性腎不全(ARF)

長期間(年の単位)の経過を経て腎不全になる慢性腎不全に対し、急激な腎機能の低下により引き起こされる症候群です。急性腎不全の原因を取除くことができれば、腎機能は回復する可能性があります。腎機能喪失の重症度次第では、継続的な透析療法が必要となります。

胸水貯留

透析合併症の一つで、体液過剰や除水不良によって生じます。咳が出たり呼吸困難を生じることがあります。

クレアチニン

クレアチニンとは、主に筋肉内で造られるクレアチンの代謝産物です。食事の影響が少なく、糸球体から濾過され尿細管で再吸収も分泌もされないため、糸球体濾過量の指標となります。

クレアチニン・クリアランス

腎臓の糸球体が、クレアチニンを1分間にどのくらい濾過しているか調べる検査です。腎臓の糸球体の働きを見る指標です。

クリアランス

尿毒症物質の除去能力を表す指標の一つです。腎機能、ダイアライザーおよび腹膜透析にも使われます。

血圧降下剤(降圧剤)

血圧を下げる薬剤です。

血液回路

透析治療において患者さんから取り出された血液を体外循環させ、ダイアライザーを通過後に患者さんへ戻すチューブです。

血液透析(HD) Hemodialysis

血液、半透膜によるダイアライザーおよび透析液の3要素により、血液に蓄積した老廃物を拡散の原理により透析液側へ除去します。また、電解質・酸塩基平衡異常を是正し、過剰水分を除去する治療法です。

血液濾過(HF) Hemofiltration

透析液を使用せず、限外濾過により大量の体液を除去し、補充液で補うことで体液の清浄化を行う治療法です。 血液透析(HD)に比べ、中分子量物質以上の尿毒症物質の除去に優れます。透析中の循環動態が安定し、不均衡症候群をおこしにくい利点がありますが、小分子量物質の除去効果が良くないことなどがあり、現在ではあまり使用されていない療法です。

血液透析濾過(HDF) Hemodiafiltration

血液透析と血液濾過を組み合せて、限外濾過により大量に除水し、補充液を加えて血液を浄化する方法です。両者の利点を併せ持つ治療法として近年多用されており、小分子量物質と中分子量物質の高い除去効率が期待できます。

限外濾過率(UFR)

ダイアライザーの膜より限外濾過される水の透水性を表す指標で、数値が大きいほど使用する透析膜がよく除水できることを意味しています。血中の蛋白濃度やヘマトクリット値によって影響を受けるため、個々の患者の状態や治療の目的に応じたダイアライザーを選択する必要があります。

【さ行】

在宅血液透析(HHD) home hemodialysis

自宅に透析の装置を設置(施設から無償で借り受けます)して、介助者となる家族の協力を得て、患者さん自身が透析の準備から穿刺(針を刺す)、返血(血を体に返す)、後片付けまでの一連の作業をすべておこなう血液透析方法です。医療施設の管理および指導のもと、おこないます。   

糸球体濾過値(GFR)

1分間に腎臓のすべての糸球体から血漿が濾過される液量のことです。

シャント

血液透析を行う際、充分な血液量が確保できるように、動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ合わせた血管の事をいいます。

手根管症候群

アミロイド(β2-ミクログリブリンから形成される物質)が手首のところにある手根管の中を通る腱、滑膜、靭帯に付着して発生し、痛みやしびれがみられる病気であり、透析の代表的な合併症の一つです。主に、手術で治療します。

除水量

透析によって除かれる水分量で、この量と同程度の水分量が摂取できます。

心胸比(CTR)

二つの肺の最も広い部分(端から端まで、胸郭)の幅に対して心臓の幅がどれくらい占めているかを比率で表したものです(心胸比=心臓の幅/二つの肺の最も広い部分の幅)。この心胸比の基準は、男性50%以下、女性55%以下です。基準値を超えた場合、余分な水分が溜まっていると考えられます。

浸透

半透膜を介して、水分が濃度の低い方から高い方へ移動し、濃度の平衡を保とうとする働きです。

腎移植

機能しなくなった腎臓の代わりに、腎臓を移植することです。末期腎不全の患者さんで腎移植が成功した場合は血液透析(HD)や腹膜透析(PD)を受ける必要がなくなりますが、移植が定着しなかった場合は、透析を再度行う必要が出てきます。HD、PDと共に腎代替療法の一つです。死後の善意の提供を受けて行う献腎移植(死体腎移植)と、親・兄弟等からの提供を受けて行う生体腎移植があります。

腎機能

腎臓の働きのことです。主に、血液を濾過し、血液の老廃物や余分な水分を尿として排泄する臓器です。またナトリウム、カリウムなどのイオンバランスや一部のホルモンの分泌機能を保つ上でも重要な臓器です。

腎性貧血

腎機能の低下に伴い、ホルモンであるエリスロポエチンが分泌されなくなり、骨髄で赤血球が作られなくなっている状態です。倦怠感やふらつきなどの症状がでます。改善のために遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を投与します。

腎臓

腹腔の後ろ側、脊柱の両側に位置するそら豆の形をした臓器です。余分な水分や老廃物を尿として排泄することにより、体内の化学的バランスを保つ働きをしています。エリスロポエチン、レニンを生成し、ビタミンDを活性化します。

生体適合性

医療分野において、使用する医療機器の素材、薬剤、装置またはシステムなどと生体との適合性を示す概念です。

【た行】

ダイアライザー

血液から老廃物と過剰水分を除去するため、血液透析に使用する特別なフィルターです。“人工腎臓”または”人工透析器”と呼ばれることもあります。

代謝

エネルギーを生み出すために体内で行われる化学変化です。

中性脂肪

エネルギーの貯蔵体として脂肪組織に多く存在しており、脂肪の主成分です。

出口部感染

腹膜カテーテルが皮膚を出入りする部分で、特に皮膚からカテーテルが出ている部分に細菌が繁殖し、周囲の皮膚に感染が起こり化膿します。

トンネル感染

腹膜カテーテルが埋め込まれている部分に細菌が繁殖し、周囲の皮下組織に感染が起こり化膿します。

電解質

ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウムなどで、体の内分泌、腎などの代謝に関与します。

透析

腎機能の低下により体内に蓄積した病因物質を、主に半透膜を用いて血液から除去し、血液を正常化することにより病態を改善する治療法です。過剰な水分と老廃物を除去するために拡散と浸透または限外濾過により、物質を移動させる方法です。人工膜を使用する血液透析と生体膜を使用する腹膜透析に大別されます。

透析液

半透過性の透析膜または腹膜を境として血液または体液と接し、透析の原理に従って尿毒症物質と過剰な水分の移動を可能とする溶液のことです。

透析液流量

透析液がダイアライザーを通過する流量をいいます。一般的にはmL/minで示します。

透析効率

透析が充分に行われているかどうかをチェックする指標の一つです。主に、老廃物の除去と水分の除去を指します。

透析装置

血液透析療法をサポートし、透析液の作成または供給を行い、患者さんの状態と透析の諸条件を監視する装置です。

動静脈瘻(AVF)

動静脈瘻とは自己血管内シャントとも言い、外科的に作成した患者さんの動脈と静脈を直接連絡(吻合)したものです。両血管の吻合により、静脈は拡張し、血液透析施行時に連続して充分な血流量が得られます。

ドライウェイト(DW)

体に余分な水分がない状態で、透析後に達成しなければならない目標体重のことです。つまり、顔や手足にむくみがなく、心臓が大きくなっておらず、血圧も正常で、体調が良好な状態での体重をいいます。

【な行】

二次性副甲状腺機能亢進症

腎臓が悪くなると血中のカルシウムが低下し、リンも排泄されなくなるため副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、二次性副甲状腺機能亢進症となります。骨がもろくなる、関節が痛むなど多くの症状がでてきます。 活性型ビタミンD、リン吸着薬を使用し、カルシウムとリンをできるだけ正常域に保ちます。

尿毒症

腎臓の働きが極端に低下して腎不全になると、老廃物が溜まり、全身にいろいろな症状が起こります。これらの症状をまとめて尿毒症といいます。

ネフロン

腎臓の中にある長く湾曲した管状構造物で、体内の化学的バランスを維持する組織です。

【は行】

ハイフラックスダイアライザー

β2-ミクログロブリンのような分子量の大きい尿毒症物質の除去効率に優れ、透水性の高いダイアライザー(透析器)です。

半透膜

ある物質は透過できるが、その他の大きな物質は透過できない性質を持つ膜をいいます。

貧血

血液中の赤血球または血色素が全身的に減少することをいいます。ヘモグロビン、赤血球数、ヘマトクリットなどの減少で、貧血の有無や種類を判断します。

不均衡症候群

透析によって老廃物を除去する場合、体内の血液に比べて脳の中の老廃物は除去されにくいため、水分が脳の中に流れこみやすくなります。その結果、脳がむくみ脳の内圧が上がってしまうため、不均衡症候群と呼ばれる頭痛、むかつき、嘔吐などがみられることがあります。透析導入時に特に多くみられます。

副甲状腺ホルモン(インタクト PTH) PTH-intact

IntactPTHは副甲状腺から分泌されるホルモンの一つです。甲状腺から分泌されるカルシトニンというホルモンやビタミンDとともに、血中や体液中のカルシウム濃度を一定に保っています。常に血中のカルシウムの値を監視していてカルシウム濃度が低下すると分泌が高まり、骨に含まれているカルシウムを取り出し腸からのカルシウムの吸収を促進することによって血中のカルシウムを増やす働きをします。

腹膜

腹部の臓器を覆い、腹腔と隔てている滑らかな半透膜です。広げると、たたみ一畳ほどの面積があり、表面には毛細血管が網目状に広がっています。

腹膜透析(PD)

患者さん自身の腹膜を用いる透析療法です。 外科的に埋め込んだカテーテルを経由して、滅菌した透析液を患者さんの腹腔に注入(注液)し一定時間貯留します。その間に腹膜の毛細血管から、老廃物や余分な水分がしみ出してきます。その液を体外へ出すことで体内をきれいにする透析療法です。

腹膜炎

カテーテルの不潔な取り扱いなどにより、菌がカテーテルを通して腹膜に入って炎症を起こすことです。また、腸管から菌が腹腔内に出てきて起こす場合もあります。治療方法として、抗生剤投与・腹腔内洗浄・カテーテル抜去などがあります。

ブドウ糖

エネルギーの素になるもので、血液透析における透析液にも使用されています。腹膜透析液には除水の原理となる浸透圧剤として添加されています。栄養・食事療法においては、その患者さんが一日に必要なエネルギー(カロリー)は、腹膜透析液から体内へ吸収されるブドウ糖量を差し引いて計算する必要があります。

ブラッドアクセス

患者さんの血液をダイアライザーに送り込むために必要な血液の出入り口です。ブラッドアクセスにより、通常週3回の血液透析の際、必要時に連結充分な血流量の確保ができなければなりません。

ヘパリン

ダイアライザーや管の中で血液が凝固しないように凝固時間を遅らせる抗凝固剤です。

ヘマトクリット(Ht)

全血液に対する赤血球の占める割合です。パーセント(%)で表示されます。

ヘモグロビン(Hb)

肺から体細胞へ酸素を運ぶ赤血球の一要素です。

β2-ミクログリブリン(β2-MG)

β2-MGは99個のアミノ酸からなる低分子量蛋白で、免疫反応に重要な役割を果たしています。β2-MGは腎臓の糸球体で濾過された後、尿細管で再吸収・代謝されるため、腎障害では血中濃度が上昇します。長期透析により、骨・関節等に沈着し痛みとともに機能障害をおこします。

保存期

保存期とは、腎機能が低下した後、透析療法を開始するまでの慢性腎臓病の状態です。

【ま行】

末期腎不全(ESRD) End-stage renal disease

腎機能の極度な低下により生命維持が不可能なため、腎代替療法を必要とする状態です。腎機能が終末期にあるため、腎性貧血や高血圧および他の心血管疾患、骨疾患、食欲不振、栄養不良といった長期合併症を伴うことがあります。

慢性腎不全(CRF) Chronic renal failure

腎機能が不可逆的、進行性に低下して形成される病態をまとめた症候群名です。

慢性腎臓病(CKD) Chronic kidney disease

腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくは糸球体濾過量(GFR)60mL/min/1.73㎡未満の腎機能低下が3ヵ月以上が続く状態を言います。

【や行】

夜間透析

国内では、夕方以降夜間に施設で行われる4~5時間の透析を指します。ただし欧米のNocturnal dialysisは、患者さんの睡眠中に行われる6~8時間などの長時間血液透析です。長時間透析では、透析量の充分な確保や臨床症状の改善も報告されています。

【ら行】

レニン

腎臓から分泌される酵素で、血圧を上げる作用をもつホルモンをつくるのに欠かせない物質です。これによって腎臓は血圧を一定に保つ手助けをしています。ところが、腎臓のはたらきが悪くなると、血圧を調節する能力は低下するため高血圧になる傾向があります。

老廃物

物質代謝によって生じ、体外に排出される物質のことです。

【A ~ Z】

APD(自動腹膜透析) Automated peritoneal dialysis

夜間などの長時間に自動腹膜灌流装置(サイクラー)を用いた腹膜透析療法であるため、QOLの向上や透析効率の改善をはかることができます。

BUN(血液尿素窒素) Blood urea nitrogen

血液中に含まれる老廃物(窒素の結合体)です。大部分は腎臓から排泄されるため、腎機能障害の指標として利用されています。

CAPD(持続的携行型腹膜透析) Continuous ambulatory peritoneal dialysis

カテーテルを腹腔に留置して、そこから透析液を注液します。腹膜を透析膜として体内から老廃物や余分な水分を除去する透析療法です。携行型の腹膜透析によって、24時間持続的に治療できます。

CCPD(持続性周期的腹膜透析) Continuous cycling peritoneal dialysis

昼間は腹腔内に透析液を貯留した状態にし、自動腹膜灌流装置(サイクラー)を用いて夜間腹膜透析を行う治療法です。夜間睡眠中にAPDを施行することによって、昼間に確保できなかった溶質除去量や除水量を補うことが可能です。

Kt/V(標準化透析量)

血液透析(HD)や腹膜透析(PD)において、尿素などの低分子の老廃物がどれくらい除去されたか、つまりどれくらい血液をきれいにできたかを示す指標です。透析前後の体重、尿素窒素の値、透析時間から算出します。

Kは尿素のクリアランス(透析によって一定時間あたりに完全に尿素が除去された血液の量)、tは透析時間、Vは体液量(体重の約60%)を指し、単位体液量あたり1回の透析で尿素を取り除く事ができた体液の延べ総量を表します。値が大きい程透析効率が良いと言えます。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) Methicillin-resistant staphylococcus aureus

抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味で、免疫力の低下している状態で感染しやすくなります。

PD Plus(PDプラス) Peritoneal dialysis plus

CCPD/NIPDに日中1回、APDの治療を入れ、CCPDよりも溶質除去量および/または除水量の増加が期待できる療法です。

※出典・参考

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