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心を元気にするペップトーク

提供:一般財団法人日本ペップトーク普及協会
理事 占部正尚 http://www.peptalk.jp
参考書籍:ビジネス・ペップトーク(日刊工業新聞社)
2017.09
未来の自分を作るのは、現在の自分だよ
【 解 説 】
小さい頃、「どうして勉強しなきゃいけないの?なんの役に立つの?」と思ったことはありませんか?でも、大人になってみると、最低限のことは知っておいて良かったと思える場面は多いでしょう。現在、「なぜ、こんな業務を任された?」「この作業は必要なのか?」と不満があるかも知れません。なぜなのか、本当に役に立つのか・・・その答えを知っているのは、未来の自分だけです。
まず取り組んでみて新たな発見をするのも自分、嫌だと思う理由を言って断るのも自分、その場から逃げ出すのも自分・・・いずれにせよ、現在の自分の発想や行動、立居振舞の延長線上に未来があるのです。そして、どのような未来にしていくのかを決めるのは、自分なのです。
ネガティブな現在)たぶん、満足を得られないまま迎える未来
ポジティブな現在)きっと、満足を得られる可能性に満ちた未来
2017.08
“無いものねだり” より、“有るもの自慢”
【 解 説 】
人は才能やお金、学歴、容姿など、現在の自分に “無いもの、足りないもの” に注目し、悲しんだり悔やんだりしがちです。それが未来に向けて頑張るためのバネになればいいのですが、逆に “出来ないことの言い訳” や “愚痴” で終わってしまう人の方が多いようです。
もし、未来を明るいものにしたいのであれば、「才能はないけど、努力はしてきたつもり」、「金はないけど、知恵は出せる」、「学歴は自慢できないけど、自慢できる仲間は大勢いる」「容姿は悪いけど、性格は前向き」など、“有るもの自慢” へと発想を変換してみませんか。
不思議なほど現在の心のあり方が豊かになり、また未来に向けた可能性が大いに広がるのを感じることができます。
無いものねだり)無いものは無い・・・発展のしようがない
有るもの自慢)有るものに注目すれば・・・発展の材料を見つけ出せる
2017.07
不満は成長・発展のはじまり
【 解 説 】
一般的に不満を持つのは良くないことと思われがちですが、本当にそうでしょうか? もちろん、不満を愚痴としてダラダラ話すだけでは何の発展性もありません。しかし、状況を好転させるためのスタートラインに着けたと解釈できたら、不思議と望ましいレベルへ向かうためのアイデアが湧き始めます。
また、部下や後輩が不満を抱いていたら、「問題意識がある」と発想を変えてみてください。解決しようと思うものの、自分だけの力ではできないことへの苛立ちが不満となって表れているのです。もし一緒に解決することができれば、その人はきっとあなたを信頼し、頼りになるブレーンになってくれることでしょう。
不満は好ましくないこと)発展性がなく、価値を生み出すことはない
不満は問題意識の表れ)自分も周囲も問題解決に向けて動き出せる
2017.06
短所は長所のはじまり
【 解 説 】
短所は悪いもの、直すべきものと考えていませんか? これまでの人生の中で、どれだけ短所を直してきましたか? このように問われると、けっこう暗く重く感じてしまうのではないでしょうか。
さて、一般的に「ケチ」「怒りっぽい」は短所と思われていますが、ポジティブに発想変換をしてみると、ケチな人とは「節約が できている人」、怒りっぽい人とは「感情が豊かな人」と解釈でき、短所と長所は表裏一体であることが分かります。そこを理解し た上で、「いつも節約してるから、たまには皆と美味しいものでも食べようか」「たまには大声で相手を褒めてみようか」と発想すると、 心に余裕ができて、短所が短所ではなくなり、意外と容易に長所を伸ばすことができますよ。
短所は悪いもの)短所のある自分はダメなんだと、落ち込むことに
短所は長所の裏返し)長所の側で考えると、長所を伸ばせることに
2017.05
できたらラッキーだよね!
【 解 説 】
同僚や部下、あるいは家族に対して「できて欲しい」「こうあって欲しい」という期待が強すぎると、できなかった時に「なぜできなかった」という悔しさが募り、ストレスとなって自分に襲いかかります。これは『結果』を重視する傾向が強い人に多く見られます。
ひと呼吸おいて、「できたらラッキーだよね」と発想変換してみるといかがでしょう。それまでは意識していなかった『過程』で頑張っているみんなの姿が見えはじめ、それが自分の励みになる場面が増えていきます。
結果を重視)できなかったことへの悔しさがストレスに
過程も評価)みんなの頑張りが見えて、自分の励みに
2017.04
語尾が良ければ、すべて良し!
【 解 説 】
「終わり良ければ、すべて良し」という諺があります。「終わり方が良ければ、それまで行ってきたことがプラスに評価できる」と過去形で解釈する人が多いのですが、これは「良い流れで次のステージに行ける」という未来形でとらえた方が生産的です。
例えば「才能がないんだ」と語尾をネガティブな表現で話す人は、そこで夢や目標をあきらめ、未来に続く可能性を断ち切っています。
ネガティブな表現が浮かんだときは、「だからこそ人一倍、努力しよう」とか「才能を補ってくれる仲間を探そう」など、ポジティブな語尾に切り替えて口にしましょう。次に何をすべきかが見えてきて、未来の成果につながります。
語尾がネガティブ)そこで終わり、後が続かない
語尾がポジティブ)次のステージに向けて、可能性が広がる
2017.03
ビジョンを描くと、やる気も倍増!
【 解 説 】
皆さんはビジョンを描いていますか? 企業研修で「御社のビジョンは何ですか?」と質問すると、企業理念を語ったり、中期目標を話したりと対応がまちまちです。ビジョンとは、目的や目標を達成した時の組織や社員の喜ぶ姿、あるいは満足感に満ちた顧客の表情のことです。Visionという表記を見れば、“可視化” されたものと理解できるでしょう。
個人においても同じことで、「来年、〇〇の資格を取ろう」「今月は10件、成約しよう」など目標を決める人は多いのですが、ビジョンを描き切れていない人が目立ちます。目標を達成した瞬間の自分の姿、周囲の反応などを文章やイラストなどで具体的に表現してみてください。驚くほど目標達成に向けた方法論が明確になり、やる気が大幅に増すことを感じることができます。
ビジョンなし)目標達成に向けて、それなりに動いていく
ビジョンあり)目標達成に向けて、パワフルに進んでいく
2017.02
「感謝」は前向きな人生のエール
【 解 説 】
先日、SNS に「ホテルの朝食に出たクロワッサンが・・・固い!」という不満を書いたところ、私がパン好きであることを知っている友人たちから書き込みがありました。なかでも「美味しいクロワッサンが買える 近所の店に感謝しましょうね」という一文を読んだときに、日頃の有り難い状況をあらためて思い出し、一日をあたたかい気持ちで過ごすことができました。
不満や批判は、時として物事を改善するために有効なこともありますが、不満をぶつけるだけでは自分の気持ちは暗い方向へ落ちて行きがちです。むしろ、プラスの状況を探し出し、感謝することで明るく前向きな人生が開けていきます。すなわち、他者への「感謝」は、自分自身へのエールにもなり得るのです。
不満) それだけでは物事は良くならず、暗い方向へ進んでしまう
感謝) 周囲の環境や人間関係の良い面が見え、豊かな人生の基盤になる
2016.12
足るを知って、未来を開こう
【 解 説 】
「足るを知る」という言葉の意味について、おそらく多くの方は「今の状況が実は満ち足りていることに気づき、感謝しながら生きよう」といった解釈をしているでしょう。一方、「現状維持がベストで、無理に努力をする必要はない」と捉える人も少なからずいますが、発展的な発想とは言えません。
今回ご提案したいのは、「今の能力・状態・人脈・環境でも、十分に戦えるんだよ」という発想です。人は何か新しい物事に臨むとき、「能力が足りないから、態勢が整っていないから」など、できない理由を考えがちですが、これではいつまで経っても前に進めません。
「今あるものでベストを尽くす=足るを知る」と捉えることで、「成功するためには、今あるものをどのように活用するか」という前向きな発想が浮かび、成果をあげやすくなるのです。
無いものねだり) いつまで経っても“無い状態” が続き、前に進めない
足るを知る) 今あるものを活用して前に進めるので、未来が開けてくる
2016.11
能力を発揮しやすい状態をつくろう
【 解 説 】
能力を向上させたいとき、まず何をしますか?多くの人が必要な知識や情報を習得し、反復練習をすると答えるでしょう。もちろん、それも大切ですが、その前にリソース(資源=能力)を発揮しやすい“リソースフルな状態”をつくるよう心がけてください。人間は誰もが一定の能力を持っています。新たな能力を付け加えることも必要ですが、本来の能力を引き出すという発想を持つことで、格段にレベルアップできます。
リソースフルな状態をつくるには、やはり「この仕事、うまくできるだろうか」とネガティブに考えるよりは、「仕事のコツをつかんで、成功させよう」とポジティブに考えることが肝要です。
ポジティブな発想で取り組むことで、新たな情報や知識を覚えやすくなり、活動の仕方も前向きで生産性が上がり、結果として能力向上と仕事の成功に結びつきます。
リソースフルでない状態) 能力向上に労力と時間を要し、時として嫌になる
リソースフルな状態) 効率的に能力を発揮でき、より成果に結びつきやすい
2016.09
ここまではOK、さらにBetterを目ざそう
【 解 説 】
「これじゃダメです。」「いや、けっこう良く出来ていますよ。」「いえ、ダメです。」この会話を聞いて、どう思いますか?
向上心の旺盛な人だと感じる方も多いでしょう。しかし、数多い研修現場での経験上、仮に謙遜であったとしても自分のことを「ダメ」と口に出してしまう人は、その後のスキルアップはあまり望めません。
潜在意識の中で、ダメな方向に思考や行動が向くように指示が出てしまうのです。

前回も説明した「承認のピラミッド」のように、まずは自分がやってきた行動や、現状での結果にOKを出して承認しましょう。その上で、さらに上を目指すにはどうしたら良いかを模索しましょう。
この「OK & Better」の思考が、仕事の成功や能力向上の早道なのです。
自分にダメ出しする人) 自分の潜在意識が、能力向上を阻害
行動や結果を承認する人) 思考や行動にメリハリがつき、やる気が増す
2016.08
あなたは、あなたのままでいいんだよ!
【 解 説 】
最近、日本人は欧米人と比較して「自己肯定感」の低いことが話題になります。
「自分は価値ある存在だ」と思えない人の割合が、日本人は多いそうですが、あなたはいかがですか?
人間は、結果(過去)や行動していること(現在)を認められたいと潜在意識で思っています。
そして何よりも、「存在」していること自体を認められると喜びを感じ、そこを否定されると絶望を感じるのです。
仕事や勉強の場面で、行動や結果に対する他人からの評価が気になる人は多いと思いますが、ぜひ一生懸命に取り組んでいる自分、いわば「ありのままのあなた」を自分自身で認めてあげてください。日々のストレスがスーッと減るのを感じるはずです。
自己肯定感が低い人) 他者の目を気にし過ぎてストレスが溜まる
自己肯定感が高い人) 自分を大切にする気持ちが良い効果を生む
2016.05
あなた自身の価値観が大切なのです。
【 解 説 】
あなたが湖の周辺で散歩している時、湖面から女神が現れて「金の斧、鉄の斧、どちらが欲しいですか?」と聞かれたら、あなたはどちらが欲しいと答えますか?
この話をセミナー会場ですると、8割近い人が「鉄の斧」と答えます。なぜでしょう?
私は「イソップ童話のストーリーは何でしたっけ?」とは聞いていないのに・・・。誰もが既存の価値観や知識を基に考え、意思決定をします。
それ自体は効率よく物事を進めることになり、また勉強にもなりますが、行き過ぎると個性が失われてしまいます。
他人の価値観(既存のストーリー)に引きずられていると感じたら、一度立ち止まり、自身の価値観を見つめ直してみましょう。本当にしたいこと、進むべき道が意外と鮮明に見えてくるものです。
既存の価値観に引きずられる) 個性のない生き方につながる危険性
自身の価値観を見つめ直す) 進むべき道が鮮明に見える可能性
2016.04
マイナス思考だっていいんだよ。
【 解 説 】
「私はマイナス思考が強くて、ポジティブな発想なんて無理です」と言う人によく会います。
このタイプの人は「マイナスは悪くて、プラスは良い」「ネガティブは暗くて、ポジティブは明るい」という固定観念に縛られていることが多いようです。
世の中には様々な人がいます。
自然にプラス思考ができてガンガン進んだり、逆にマイナス思考で引っ込み思案になったり・・・それらはすべて『個性』ではないでしょうか。
マイナス思考の人は慎重である分、失敗が少ないので、これは『長所』と呼ぶことができます。
ぜひ、マイナス思考という個性があり、長所も持っている自分を肯定してあげてください。そのうち1つぐらいポジティブにチャレンジしたいものが見つかるかも知れませんよ。
固定観念に縛られた自分) ちょっと無理をしているかも・・・
ありのままの自分) 自分を一番認めてあげられるのは自分
2016.03
「ドンマイ」よりも「ナイストライ!」
【 解 説 】
あなたは下図を見て、最初にどこに目がいきますか?おそらく多くの人が「欠けている部分」に注目したのではないでしょうか。

人は「足りない部分」「出来ていない部分」に注意がいきがちです。
しかし、こうした傾向を教育現場や会社に持ち込むとどうなるでしょう。
「だから、おまえはダメなんだ」「自分は人より劣っているんだ」といった言葉掛けを他人にも自分自身にもしてしまい、人間関係を悪化させたり、能力の向上を阻害したりしてしまいます。
メジャーリーグのファンは、ミスをした選手に対して「Don’t mind!」とは言わないそうです。
私たちが見習いたい素敵な表現・・・「Nice try!」、出来なかったことに目を向けるより、出来るところまでベストを尽くしたことへの称賛が、次の「Nice Play」を生むことを知っているのです。
ドンマイ) 失敗して落ち込んでいることに注目
ナイストライ) 出来ている部分(ベストを尽くしたこと)に注目
2016.02
今あるものでベストを尽くそう!
【 解 説 】
上の言葉は、交通事故で負傷して車いす生活を余儀なくされながらも、日本を代表する車いすアスリートとなり、パラリンピックで日本人初の冬季夏季での金メダリストとなった土田和歌子選手の著書『今を受け入れ、今を越える』から得た言葉です。
多くの人は、今あるものよりも“無いもの、足りないもの”に目を向け、「だから出来ないんだ」「どうせ私なんか」といった愚痴を言いがちです。
しかし、「無いものは無い、無理なものは無理」と考えてみてはいかがでしょう。
「今あるものでベストを尽くす」というスタンスで物事に取り組むと、今まで見えなかった方向性が見えたり、思いがけず周囲の応援が得られたりするものです。
少なくとも、良い方向へ進む可能性が広がります。
無いものねだり) 治療に時間を取られて勉強できない。
今あるもの指向) 治療の合間の時間を有効活用しよう。
2016.01
人は本来、肯定形が好き!
【 解 説 】
小学生の頃、旗上げゲームをやったことがおありでしょう。「赤上げて、白上げて、赤下げないで、白下げない・・・」。「下
げないで」「上げないで」と否定形で言われた時に戸惑って間違い、ゲームとしては面白くなったでしょう。いかがですか?人間の
思考回路は否定形に弱いのです。
このゲームを肯定形だけでやったらどうでしょう? 「赤上げて、白上げて、赤下げて、白下げ て・・・」。たぶん、誰も間違わず、ゲームとしては成立しないはずです。
仕事でも日々の生活でも、間違いは無いほうが好ましい わけですから、指示やお願い事、連絡事項は、肯定形で話していただくと相手は前向きに受け止めることができ、いいと思います。
否定ベース) 薬を飲まないと、病気が悪化しますよ。
肯定ベース) 薬をしっかり飲んで、いい状態をキープしましょう。