創刊号2016.01 | Oasis Heart(ニューズレター) | 夜間透析と透析 東京都北区の田端駅前クリニック

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Oasis Heart 2016.01


創刊号 2016.01

院長からのメッセージ

私たちがニューズ・レターにこだわるワケとは


田端駅前クリニック
院長 青木 竜弥

いつも私たちは、あなた(患者さん)がたとえ透析をしていても、元気でいてくれることを心から願っています。私たちは、あなたと手に手を取り合って、共に生きて行くことを望んでいるのです。もちろん医療者だからといって、私たちが偉いわけではありません。僅かながら、あなたの健康上の課題について知ってはいますが、あなたの困難な状況や、苦難を真に理解することなど到底出来ないこともわかっています。

私たちができるたった一つのこと

私たちにできることは何か?

私たちにできることは、あなたの意思を尊重し、あなたの言葉に耳を傾け、あなたの思いに共感し、あなたに触れ、そして寄り添うこと、

私たちができることはこのただ一つのことなのです。でも、それだけでも良いと思っています。あなたと話をするたびに、あなたに触れるたびに、実は私たちはあなたから学んでいるのです。

私たちは完璧ではありません。私たちは完璧でありたいと思いながらも出来ないことだらけなのです。だから、あなたや他の患者さんとの交流から、経験から真に学ばなければならないと思っています。

そのことが、私たちの知識の幅をひろげ、あなたに触れた経 験が技術の研鑽になっていくのです。

だから、私たちはあなたに感謝しなければなりません。

このニューズ・レターの目的は、あなたや他の患者さんとの交流から、学ばせていただいたことをあなたに届けることです。

あなたに、現場では伝えきれていないことをお伝えすること、お目にかかったことがない大切なご家族に対してメッセージをおくること。私たちの言葉が、あなたの安全を確保し、あなたの健康状態に良い影響を与える事を期待しています。

素人が一生懸命…綴った手紙

この手紙は、看護師、臨床工学技士、コンシェルジュ、栄養士、管理部門の職員が、自ら筆をとり、汗をかき、あなたに思いを馳せながら、手作りで心をこめて書いたものです。寸足らずの言葉もあります。よく分からない表現もあります。でも、それで良いと思っています。

しかし、全職員の思いは一つです。心は一つです。

この手紙を「Oasis Heart ― oasis から心をこめて」としました。

私たちの願いは、たとえ透析患者であっても、あなたが生き生きとし、躍動的なそして自分らしい生活を、人生を送っていただくことです。

そのために、この手紙が少しでもお役に立てれば幸いです。

躍動する人生! Livin' groovin'

臨床工学技師のコラム

透析医療の秘密

創刊にあたり

『透析医療の秘密』は、技術部が担当いたします。隔月ではありますが、技術部の業務や思いを皆さんとご家族にお伝えし、コミュニケーションを深めることができればと思います。

魔法の水


チーム力がモノを言うラグビーにも欠かせない水。 でも「ヤカンの水」を見る機会はめっきり減ったよう

2015年ラグビーワールドカップは、先日ニュージーランド・オールブラックスの優勝で幕を閉じました。日本代表は、強豪南アフリカを僅差で破る大活躍とサモア、米国も破り、国民を大いに沸かせてくれました。皆さんもその活躍を寝不足でご覧になったのではないでしょうか? 2019年のラグビーワールドカップは日本開催ですので、皆さんもスタジアム観戦を楽しまれてはいかがでしょうか。

私もラグビーをしていた遥か昔、試合中の脳震盪、打撲をした際は大きなヤカンから冷たい水をかけられ、ムクッと立ち上がり試合に戻ったものでした。この冷たい水が「魔法の水」なのです。実はこの水、グラウンドの足洗い場のただの水道水なのです。(本当です)

透析医療でも「水」、透析水はとても大切です。日々、本当の意味の「魔法の水」が作れないかと考える技術部です。今後シリーズで透析水の秘密についてお伝えしたいと思います。

田端の水

透析に使用される透析液は、一般的には患者さま1人当たり0.5L /分必要とされ、4時間透析で120Lとなりますが、その透析液を作るのに必要な水道水は約2倍の240Lです。この人数倍ですから、3t、5tと大量の水が必要です。水商売ですね。

ところで、田端駅前クリニックの水はどこから供給されているかご存知ですか?八ッ場ダム、下久保ダムなどを源流にします利根川の水です。その水を三郷、金町の浄水施設で水道水に浄化し供給されています。私は水不足のニュースには敏感で非常に気になります。水道水は、いつも同じ状態、同じ水質で供給されているわけではないからです。水が不足すると水質も悪化するのではないか、消毒用の塩素濃度が高いのではないかと気になってしまいます。職業病ですかね?

「オアシスから心をこめて」

私たち技術部は、水にこだわり、水に心を込めて、心ある技術を提供することを、心に刻み筆を擱きます。(T.S)

看護師のコラム

今日もおかわりありませんか

いつものご挨拶ですが、患者さんのお顔を拝見した時には、自然と前回の表情や様子が頭に浮かんでいて比較をしています。直接お聞きしなくても、表情や挨拶のトーンで患者さんのお気持ちや体調を察しているのです。今日は、声のトーンが高く、歯切れがいい、何かいいことがあったかな?足取りが重く、少しお顔がむくんでいる、体調や食事のことを確認しておこう。他院を受診し、お薬が追加されたりしていないかなど。また、ご家族との行事や出張などあらかじめお聞きすることができれば、事前の備えができるので、日常の何気ない会話を大切にするように心がけています。

こんなことを頭の中でめぐらせながらのご挨拶“きょうもおかわりありませんか!”そうした気持ちで、日常生活で気をつけてほしいことやメリットのあるお話を綴っていきます。小うるさく感じるときもあるかもしれませんが、どうぞお付き合い下さい。(N.H)

栄養士のコラム

Junky Life~ジャンキーな生活~

食と言われると触れられたくない方もいるかもしれませんが、旬の食材、季節の料理など食べ物にまつわる豆知識や料理などもご紹介していく予定です。

食事療法は透析患者さんにとっては避けて通れないものですが、好きな物を食べる工夫と思ってほしいのです。

例えば、「みそ汁を飲んだら漬物と干物はやめておこう」「柿と干し柿ならどっちがいい?」など塩分・リン・カリウムなど過剰にならない工夫をしていくことです。

このような工夫がご自身でできるようになるまでは多少の努力は必要かもしれませんが、少しずつ日常的に食べるものを工夫することで1年後にはある程度覚えられてしまうものです。今まで制限していたものが食べられるようになることもあります。

皆さんの食事がより豊かになるように、色々な情報を掲載していきます。(J.T)

コンシェルジュのコラム

コンシェルジュのちょっと良い話し

私たち透析室コンシェルジュと患者さんとの間には、不思議な距離感があります。

家族でも、友達でも、職場の人でもないけれど、週3回お会いする、そんな不思議な関係。私たちは、お薬の処方や針を刺すことはできませんが、コンシェルジュだからこそできること、コンシェルジュにしかできないことを探しながら、日々患者さんと向き合っています。

そうすると、“今更聞きづらいのだけど”という質問や、ちょっとした嬉しいエピソードなど様々なお話が聞こえてきます。その中には、“きっと他の方も疑問に思っているのではないかな”とか“こんなことがあったらきっと嬉しいだろうな”というお話がたくさんあります。

そんな豆知識や、ほっこりするエピソードを皆さんと共有できたら、そんな想いでこのコーナーを担当いたします。専門的な話ではありませんので、箸休めくらいのお気持ちでご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。(O.C)

患者さんのコラム

厚く高い壁

光明の一方で

「医学の進歩が始まってから、ついこの頃まで、医師たちは、腎臓の働きが止まった時に起こる恐るべき状態を絶望的に眺めている他なかった。ひどい高血圧、頭痛、吐き気、昏睡、ついで訪れる・・・死である」

これは、1967年(昭和42)7月5日付の朝日新聞の記事です。そして、この年の暮れ12月、日本で60年代中頃から臨床化され、末期腎不全患者に劇的な効果をもたらしていた人工透析治療が健康保険の適用となりました。

よく母親に聞かされていたことがあります。近所に住む叔父さんのこと、「腎臓が悪くて、これといった治療法もなく、少し動けば体調が悪くなる。最後は全身が腫れて亡くなられた」と。この叔父さんの状態が、新聞記事の内容と、後に私の中で結びつくことになります。この話に続けて必ず話す母親の言葉は、「‘カンジン要’の‘カン’は肝臓で、‘ジン’は腎臓のこと、それくらい腎臓は大切だということ」でした。

その翌年、1968年(昭和43)2月1日付の同じ朝日新聞に次の記事があります。

「冬の新潟で今、喜びをかみしめている人たちがいる。重い腎臓病に打ち勝って、職場に、家庭に戻っていけるようになった人々だ。この奇跡を実現させたのは人工腎臓(中略)しかし、その恩恵をすべての重い腎臓病患者が受けられるようになるには、まだ厚い高い壁が立ちはだかって動こうとはしない」

腎臓病が進行し末期腎不全に至ると、最後には尿毒症を呈し、死を待つしかなかった。その患者が、人工腎臓の登場で救命され生存が可能となる経過を端的に現わす2つの新聞記事です。

腎臓病患者にとっての「生きる術」として研究・開発された人工透析治療は、言うまでもなく多くの患者にとって光明であり、最後の「命の綱」と期待されましたが、当時、それはすべての腎臓病患者の「綱」とはなりませんでした。

その「厚い高い壁」とは?

私の透析導入

私は、1982年(昭和52)9月14日に人工透析治療法を開始しました。そう表現すれば人生の1つの記念日のようです。確かに、「記念日」には違いないのかもしれません。が、その時の私の心境は、「透析をしなければならなくなってしまった!」という喪失感しかありませんでした。今思えば、どうしてそこまでと振り返ることが出来ますが、「これで自分の人生は終わった」と覚悟しました。

「肝腎要」が脳裏に刻まれていた私にとって、その現実は大きな衝撃でした。何度も、何度も、母親の話や近所の叔父さんの光景が頭を駆け巡りました。

私が透析導入した時、前述した透析治療の前に立ちはだかる「厚い高い壁」は解消されていました。しかし、私自身の前には、まだまだ大きな壁が立ちはだかっていました。

1枚の写真

透析導入直後に見た一枚の写真があります。ライフ誌1962年11月9日号に掲載された写真です。当時、透析患者を選択した「覆面委員会」の写真です。

ここに記された「They Decide Who Lives, Who Dies.」の一文が、私の中にある「壁」を崩してくれるきっかけとなりました。

次回は、この「厚く高い壁」の内容と解消、私自身の壁について振り返ります。(山咲謙)

Voice 患者さんの声

「臨時透析」への反応

Oasis Medicalでは、患者さんの旅行や出張時の臨時透析を積極的に行っています。

その臨時透析の際に、患者さんにアンケートをお願いし、サービス 向上に活用しています。その一部をご紹介いたします。

安心できる対応

●空調等がちょう度よい。駅から近いので通いやすい。TVでインターネット等もできるので4時間が退屈ではない。現在通っている病院よりもこちらの対応はしっかりしているので安心できる。シー トのリクライニングが効くので足がつることも少なく助かっている。(男性KY)

行動範囲が広がる

◆臨時で、どの時間でも入りやすいので助かっている。国内や海外の移動前に透析を挟めるので、行ける範囲が広がった。着替えも用意されていて、少ない荷物で来れるのは大変助かる。今後も利用させていただければと思います。(男性YK)

もう少し詳しい説明を

●1階エレベータの入り口が分からなかった。スタッフの方々の対応がよかった。 駅からすぐで交通の便がよい。パソコンで貴クリニックのシステムがわかりました。時間のワクがあることがまだ理解できていません。もう少し詳しく説明していただければありがたいです。(N)

ロゴは内外への「信頼の約束」

アートディレクター、共立女子大学家政学部建築・デザイン学科教授
林田 廣伸 さん


1952年東京生まれ。76年多摩美術大学大学院修了。外資広告代理店 に21年間勤務。毎日広告デザイン賞公共広告特選(最優秀賞)、ニュー ヨーク・フィルムフェスティバル銅賞、日経産業新聞繊維部門大賞、 消費者のためになった広告コンクール繊維部門最優秀賞など受賞。日 本デザイン学会、日本広告学会所属。公益性のある事業のデザインや NGO、NPOのポスター等の制作、教育面での研究・実践も多い。

ロゴを通してのコミュニケーションづくりを

――林田さんは、デザイン・広告での数々の受賞と研究実績をお持ちで、オアシスメディカルとはロゴ作りに携わっていただいたご縁でお付き合いいただいています。今日はデザインについてお聞かせください。

林田 まずロゴですが、ロゴはロゴス(意味・思想など)のことでシンボルなのです。例えば、どんなに美しいバラの花でも、それだけではシンボルにはなりません。それを美しいと感じる人の心、惹かれる人の感情を通すことで初めてシンボルになりうるのです。

そのシンボルのロゴをめぐっては最近、VWや旭化成(子会社)など誠実だと思われていた大企業の不正、不祥事が次々問題になっていますね。VWはメルセデセス・ベンツと並んで世界的な信頼のブランドでした。かつてVWのビートル車は気密性が高く水に入っても沈まないことを証明するCMを作成していて、信頼性を象徴する素晴らしいCMでした。

しかし、いくらロゴを磨きCMを流しても、不祥事で信頼が損なわれてしまっては虚しいばかりです。ロゴは、消費者など外部に対してその信頼性を象徴し、約束するものであると同時に、その企業の内部、職員にとっても信頼に応えなければいけないという思いを抱かせるものなのです。ロゴを通して人がコミュニケーションをつくっていく、相手に対する尊敬と信頼を確認し合う、ロゴはそのために自分たちの正体を明確にしていく、アイデンティティーそのものなのです。そうでなければならないと考えています。

幕末の志士、坂本龍馬が、日本の未来のため、人に会いに各地に出かけて行く。何日も山道を歩き、航海して会いに行く。そのとき、相手がどんな組織に属し、それは十分に大きいのか、その証拠はあるのかといったことは言わない。初めて会った人と対峙し話し、いかなる人物か、その場で正体を見抜き、心を決めた。

大切なのはコミュニケーション、相手に対する尊敬と信頼です。そしてお互いに信頼に応えようと真剣に仕事をすることなのです。

その点は医療も同じではないでしょうか。長期に透析を受けている患者さんが、前向きに、情熱をもって自立した人生を送る、それを実現してもらうための信頼されるクリニックをつくりたい、というオアシスメディカルの理念を伺って、とても共感しました。

信頼に応える強い思いとロマンへの共感が生む良い仕事

――2020年東京オリンピックのエンブレムや国立競技場のデザインも問題になっていますね。

林田 選考プロセスが不透明といったことが問題されていますが、そもそも一体どういう物差しで選考しようというのか、が問われなければいけないのです。

1964年、前回の東京オリンピックのポスターの作成は、今回のような、どのデザインがいい、といった選考はしていないのです。国の未来がかかったプロジェクトですから、この人しかいない、この人に任せよう、ということで決められたのです。ですから、現代まで語り継がれる素晴らしい作品になっています。

川口の鋳物師の親子に託された聖火台の制作にも、あまり知られていませんが物語があります。むずかしい仕事で、高温の鋳鉄を鋳型に流し込む完成間近の最後の工程で鋳型が爆発してしまったのです。疲労と失敗の心労から、その方は倒れて亡くなってしまったのですが、息子さんは、お父さんの葬儀にも出ず、懸命に仕事を続け、完成させたのです。

みんな信頼に応えるという強い思いとロマンに共感し、突き動かされて仕事をしたのですね。しかし今、そういう人同士が腹を割って信頼し合うということが希薄になっています。ツールは発達して頻繁に情報交換はするが、信頼し合う人間関係が希薄なのが気がかりです。

――人がすべてということですね。よいお話をありがとうございました。

編集部から

自分たちが創ったレターを毎月患者さんに読んでいただく。ワクワクする思いと裏腹に、不安だらけの出発でした。編集会議を重ね、やっとの創刊です が、スタッフの隠れた才能?に少し驚き!レターを通じさらに成長していければと考えています。皆さまのご意見、ご感想をお待ちしています。(D.S)

Oasis Heart 編集部 医療法人社団Oasis Medical 内
〒114-0014 東京都北区田端1-21-8NSK ビル4F
TEL03-3823-9060 FAX03-3823-9061

東京での夜間透析、臨時(旅行等)透析はアクセスのよい
東京新橋透析クリニック(03-6274-6320 www.toseki.tokyo)、
田端駅前クリニック(03-3823-9060 www.tbt-toseki.jp)

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