田端駅前クリニック院長のブログ

間違いだらけの透析医療 シャントを長持ちさせる秘訣とは

シャントとは何か?

今回は、血液透析にとって重要なシャントの話を

しましょう。

血液透析では週3回、1回4時間程度で体内に蓄積した

老廃物の除去を行わなければなりません。

効率的に透析で老廃物を血液から除去するためには、

大量の血液を取り出し、体外へ循環させる必要があります。

前回説明した血流量がそれに当たります。

通常、採血や点滴で使用する静脈からとれる血流量は

せいぜい数十ml程度です。

血液透析で体外に循環させる血流量は200~300ml/分であり、

これでは透析に必要な血流量を得ることはできません。

そのため内シャントと呼ばれる手術を行い、

動脈血が直接静脈に流れるようにします。

そうすることで、静脈には大量の血液が流入し、

血液透析が可能となります。

しかし、本来ない血液の通り道を人工的に作成しているので、

つまってしまうことがあります。

つまってしまうと、透析が出来なくなってしまいます。

シャントは患者さんにとって大変重要なものです。

シャントをどのように管理するか?

 

シャント内の血液は24時間常に流れており、

シャントのトラブルを早期に

発見し、閉塞するのを防ぐことが重要です。

シャント閉塞は様々な要因で突然起こりますが、

何らかの前兆を伴うことがあります。

比較的多いのが、狭窄を起こし、閉塞してしまうパターンです。

シャントが狭窄すると、音やスリル(手で触るとザーザーした感

触)に変化があります。

「見る」「触る」「聴く」が重要な理由

また、シャント感染を早期に発見するために、発赤や腫脹などの

感染兆候を見逃さないことも大切です。

このように、シャントの管理には

「見る」

「触る」

「聴く」

といった基本的なことが重要であり、

そのためには日頃から注意深くケアする必要があります。

日常の管理が大事

  • 1日1回はシャントの音、スリルを確認し、

ゴーゴーというシャント音がするか、

ザーザーというスリルが触れるかを確認してください。

  • シャント感染や出血を防ぐため、

透析日は入浴しないでください。

また、透析前はシャントの腕をきれいに洗いましょう。

  • シャントは圧迫しないでください。

シャントを圧迫すると、血液の流れが悪くなり、

閉塞することがあります。具体的には、

シャント肢で腕枕をしない、

腕時計をしない、

ハンドバッグや重い荷物を腕にかけない

(持つのは構いません)、血圧を測らないなどです。

シャントは上手に付き合っていけば、

10年以上トラブルなく経過することもあります。

御自分のシャントを日頃から観察し、

変化に気付くことが、シャントを長持ちさせる秘訣です。