田端駅前クリニックスタッフのブログ

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心からの「ありがとう」

 

先日、母と一緒に銀座界隈をプラプラ(いわゆる「銀ブラ」)した時のお話。

その日は平日の午前中ということもあり、高齢の母とゆっくり歩くのには、とても快適でした。

残念に感じていたのは、実は本人だった

ただ、とある有名な洋食店で頂いたお食事(お肉)が傷んでおり、残念な思いをした後だったのです。

その日は、お正月休み明けで仕入れが止まっている時期でしたので、

お店からすれば年末に済ませておいた仕込みが、そのまま年を越したため、

たままた生じてしまった不運であったのだと思うのですが。。。

母は、そのことに珍しく憤慨していたのです。

母曰く、

「他の人が食べてお腹を壊したら大変」

「せっかくの銀座で、名のある洋食店に足取りも軽く初めて訪れた人の失望感を考えたら、黙っていられない」とのこと。

ふむ。母の言い分も理解出来る。

カキフライ

しかし後々よく考えてみると、かく言う母も久しぶりにその洋食店を訪れた一人であり、なにを隠そう母自身がとても残念な思いをしていたのかもしれません。

そんな、やりきれない思いを抱えた母に、「気分転換になるよ」と、M越の地下まで私の買い物に付き合ってもらったのです。

 

残念な思いは、吐き出すに限る!

まだまだ人出が少ない時間帯でしたので、

お目当ての化粧品売場カウンターに着くと「どうぞ!」と私達に席を勧めてくれたのです。

最初は、躊躇していた母も「ではお言葉に甘えて。。。」と私の隣に座り、

最初のうちは店員さんと私のやりとりを、ふむふむ。。。と黙って聞いていたのです。

さて、私と店員さんとのやりとりの中、ふと母を見ると少しばかり元気がない様子。

「疲れた?」と聞くと、「大丈夫よ」と一言。

店員さんも「お疲れになりますよね」と一言かけて下さったのですが、

(おやおや・・・なんか様子が変だ・・・)

ここで娘の予感が的中するのです。

「実は、さっきランチで少し残念な事があったもので。。。」と店員さんに告げると、

「あら、そうでしたか。。。」と同調する店員さん。

ここで母と私の目が合うと、親子ならではのアイコンタクト。

(母:本当よねぇ〜)(娘:はいはい。分かってるから。)

そうしたところ、この店員さんは若い方だったのですが、大変聞き上手な方で、

母の鬱積した残念な思いが怒涛のごとく吹き出し、「あの出来事」を話し始めたのです。

母は決して無口ではないのですが、(娘とは正反対で)あまり話をすることが得意ではないのです。しかし、聞き上手な若い店員さんを前に、残念で納得の行かない思いを吐き出し始めたのです。

※実は、その洋食店を出てすぐ母があまりグチグチ言うので、私も「もう済んだことだからいいじゃん!」なんて一蹴してしまったことも母のストレスになったのかもしれません。

とりあえず気が済むまで話を聞いてあげれば良かった。。。と心から反省したのでした。

 『お母さん、ごめんなさい』

ライオン 

 

化粧販売のホスピタリティ

いきなり「残念な話」を聞かされて、たまったものではないのが、その若い店員さんです。

しかし、さすが銀座M越だけあります。

マダム(いわゆるオバ様)達の対応には、めちゃくちゃ慣れていらっしゃるのです。

最初のうちは、

「そうだったんですか」「それは大変でした」等の同調で対応されていたのですが、

暫く経つと(母は同じストーリーを堂々巡りしているのですが)、

「・・・で済んで良かったです。でも・・・だったら、もっと大変な事になりますものね」と、母の怒りを共有して下さり、

最後は、

「同じお客様あっての仕事をさせて頂いている私たちも大変勉強になります。お話を聞かせて下さり、ありがとうございました。」

そう言われて、深々と頭を下げられたのです。

 

これを目の当たりにした時、ただ単に対応に慣れているのではなく、

『上級なホスピタリティ』だと感じたのです。

もしかしたら、閑散時間帯だったから、ゆっくりお付き合い下さったのかもしれません。

しかし、それだけでは説明が出来ない『説得力』があったのです。

つまり、この若い店員さんは『心からそう思って下さっている』のだと、感じたのです。

本当に「大変でしたね」と。

本当に「大事に至らず良かったですね」と。

そして、本当に「勉強になります。ありがとうございました。」と。

 

これは感じる私たちではなく、感じさせる店員さんの力に他ならない、そう感じたのです。

かくして我が母は、

「お若いのに、とてもしっかりした店員さんだったわね。さすがM越!」

そう言って、気持ち良く午後のひと時を過ごすことが出来たのです。

※『ありがとう』M越のコスメコーナーの店員さん♥

コンシェルジュ

 

コミュニケーションとは。。。

老若男女問わず、コミュニケーションが苦手な方はたくさんいらっしゃると思います。

医療者だからといって、上手に受け答えが出来る人ばかりかと言ったら、決してそんなことはありません。

透析医療の現場でも、日々の対話や信頼関係が重要になるのですが、

透析医療に関わる人々全員が、十分な対話力を持っている者ばかりとは限りません。

そんな時、ただ安直に「コミュニケーション力を高めよう」と目標を掲げた所で、

元来苦手にしている人たちにとっては、そもそも何をどうしたら良いのかが分からないこともあるでしょう。

 

その通りだと思います。

 

そんな時、私はこう思うのです。

「心から感じた、心からの思いを言葉に乗せてみてはどうだろうか」と。

 

『心からの感謝の気持ちを込めた “ありがとう” 』。

 

私たちは、どれだけ感謝の気持ちが詰まった「ありがとう」を周りの人たちに伝えているだろうか。。。と内省してみる。

そして、心のこもった「ありがとう」を誰かに言ってみる。

伝えた私たちは想像以上に気持ちが良く、きっと言われた人たちは幸せな気分になってくれると思うのです。

これが、コミュニケーションの原点の様な気がしています。

そして、ホスピタリティマインドの礎なのだ、とも感じるのです。

礼儀正しい態度や言葉遣いは、とても大切です。

でもそれは、相手に対する敬意や思いやりの表現が「礼儀正しさ」なのであり、

そこに「心」が込められた時の礼儀正しさが『上級のホスピタリティ』になると思うのです。

 

意識して「心からのありがとう」を伝えてみようと、原点回帰させてもらった出来事でした。

 

素直な心からの『ありがとう』の気持ちが行き交う職場なら、

きっと、患者さんも幸せを感じて下さると信じて。。。

 

感謝

 

嬉しいお年賀

本年も宜しくお願い致します。

さて、皆さんは今年のお正月をどのようにお過ごしになりましたでしょうか。

私は日常と何ら変わらない日々を送っていたのですが、

そんな中に、ちょっぴり嬉しい出来事がありましたので、ショートストーリーを1つ。

 

お年賀

2年前に引っ越しをして、それ以来ごくごく身近な人にしか転居先を知らせていないため、

 ※別にやましいことがあるわけではありません。ただの無精です。

届く年賀状も限られており、

なんの期待もせずに日常と変わらず郵便受けを見た1月2日の事でした。

「おや?」

年始早々、マンションの管理会社の名前で「謹賀新年」の赤いハンコが押してある封筒が1通入っていたのです。

 ※営業担当だった時代は、自分の名刺に「謹賀新年」のハンコを押しまくり、
 得意先への挨拶回りで、ひたすら配りまっくたものです(懐かしぃ〜)。

 

はてさて「なんでしょう?」と思いながら、

その封筒を外側から指先の感触だけで探り探り、エレベータに乗り込み部屋へ向かったのです。

名刺サイズの硬い「何か」が入っているのは分かるのですが、

「あぶらとり紙かなぁ〜。それとも付箋?」

「緊急連絡先が記された磁石だったら、いらないなぁ・・・」

なんて勝手な妄想をしながら、部屋に入り早速 “ショキッ” とハサミで封筒を開けて中を見てみると。。。

丁寧なご挨拶状と共に入っていたもの。

それは、Sバックスのプリペイドカードでした。

 ※そう、あのサードプレイスで有名な。当ブログでも常連の。あのカフェの!だったのです

 

スターバックスカード 

 

感じ方は人それぞれ

「おぉ〜!なんてシャレたお年賀だこと

私は瞬間にそう感じたのです。

そして、こんなことも考えました。。。

「管理会社さんは、色々と頭を悩ませ考えたことでしょう」と。

私の住んでいるマンションは、目の前にSバックスがあるので、

それも「お年賀を何にするか」を考える時の選択肢の1つになったのかもしれません。

または「自分では買わないけれど、もらったら使ってみたい」と思う方がきっといるはず!そう考えたのかもしれません。

いずれにしても、私はこの「お年賀」に感動したのです。

 

しかし、Sバックスの事は知っていても、これ(カード)が何なのか分からない方、

そもそもコーヒーショップに行かれない方にとっては、

「なんじゃこりゃ???」って事にもなってしまうはず。

また、私みたいに単純に「素敵」と感じる単細胞もいれば、

「むむっ!チャージ金額はいったいどのくらい入っているのだろう。」と打算的な思いを巡らせる人もきっといらしたのではないでしょうか。

 ※実際のところ、まだ使っていないので、そもそもチャージされているのかどうかも不明。

 

でも、よくよく考えてみると、

「そもそも」気の利いたお年賀をくれる管理会社なんて世の中にどれ程あるのでしょうか。

 ※マンション(集合住宅)にお住まいの皆さま
 マンションの管理会社さんは、気の利いたお年賀を下さいましたでしょうか?

 

お飾りTBT

 

大切なのは、沢山のハート♥と少しのサプライズ

 

しかし、思うのです。贈り物はあくまでも送り手の気持ちだと。

せっかく送るのだから「心に残る贈り物をしたい」と一生懸命に考えて、

「うん、これが良い!きっと喜んで頂ける」

そう信じて送ったものであれば、きっと相手にその「心」が伝わると思うのです。

実は先日、当クリニックのコンシェ(事務部門スタッフ)が、患者さん全員にあるサプライズをお届けしたのです(詳しくは秘密♥で)。

最初は本当に喜んで頂けるかどうか、皆ずっと悩んでいたのです。

しかし実際の患者さんからの反響は、大成功!!

多くの患者さんが、とても喜んで下さったのです。

 

年末もお正月も関係なく受ける透析治療。

そんな365日が漫然とそて日常と化してしまいがちな中で、思いがけずお渡ししたサプライズは、きっと最高のホスピタリティになる。

そう信じて。。。

この先も患者さんが喜んで下さる笑顔を頂けるように、一生懸命頑張っていこう!

 

そんな思いが頭によぎった、年始のある日の嬉しい出来事でした。

 今年も1年、皆さんに素敵な日々が訪れますように。

 

雪だるま

 

高級店のホスピタリティ 〜後編(再起)

 

 前回の「高級店のホスピタリティ」編の後半です。

 

さてはて、そんな出来事があってから、今年は一度もその高級店の敷居をまたぐ事はなかったのです。

無意識に記憶からデリートしていたかも知れません。

しかし。。。冒頭でもお伝えした通り、ど〜しても美味しいチョコレートが食べたくなり、久々にそのお店を訪ねてみたのです。

 

脱皮した高級店?!

先ず、訪問時の時間帯が良かったためか、他のお客さんが居なかったのです。

「今日は久しぶりに、ゆっくり見れるなぁ〜」と鼻歌交じりに、X’masディスプレイと限定商品を楽しみに、いそいそ入店。

 

すると、ある店員さんが常時接客して下さったのですが。。。

その方が高級店には異色だったのです。

最初の声がけは、当店初体験の時と同様。

「ご自由に御覧ください。気になる商品がございましたらご案内させて頂きます」

そこから『怒涛の「接客」』が始まったのです。

 

何が怒涛かというと、まぁ〜よく喋るのです。

 

私も実家に帰ると「あんたが帰ってくると本当にうるさいわね」と皮肉られるほど・・・

 ※もちろん、そこにはた〜っぷりの愛情があると信じています。

・・・よく喋るらしいのですが、

 ※自覚なし!・・・すみません。十分自覚している確信犯です。

その方も、それはそれは気持ちよさそうにお話をされるのです。

 ※再確認:チョコ好きマネも、良く喋るでしょ(ヒッヒッヒッ)なんてご意見は、しっかり棚に上げております。

 

『怒涛の接客』などという表現をしてしまうとネガティブイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんなことはなく、

『チョコが大好きで、このショップが大好きで、お客さんにもチョコとショップを末長く愛していただきたい♥』

そんな思いが、とても伝わって来る接客だったのです。

ただ、高級店には稀な程、とてもよくお話になる方というだけ。

 

そんな時、周りの店員さんはというと、そんな『怒涛の接客』を微笑みながら決して介入せず、その方の接客サポートをしているように見えたのです。

(過去の職業柄)その方の名札を見たのですが、特に役職の記載はなく、名刺を頂くこともなかったので、偉い方なのか教育係の方なのか、単なる個性的な一般職員なのか。。。

真相は全く分からなかったのですが、

『一皮むけた高級店の接客』を見た思いだったのです。

メルトチョコ

 

もちろん気持ちよく、30分程の時間をその高級店で過ごし、美味しいチョコを惜しげもなく山ほど購入し、至福の気持ちでその日1日を過ごしたのです。

 

 ※今も体型のことなど気にせず、至福の日々を過ごしています
 いずれ「至福の代償ストーリー」をお伝えする日が訪れる事でしょう。(恐怖)

 

 

基本の上に成り立つ個性

これはあくまでも私の想像ですが、おそらくこの店員さんは個性を発揮されている方なのだろうと思うのです。

何故なら、私に限って言えば、今回の接客は全く不快ではなかったのです。それどころか、次に訪ねた時もこの店員さんに接客してもらいたいと思ったのですから。

 

一昔前は、当時の若者たちを「没個性」とネガティブに表現しましたが、

その時代を経て「個性を大切に」と表面的に欧米社会を真似ようとした時代があったように記憶しています。

しかし「個性優先」を履き違えると、基本を知らない被害者を生むことになる。

 

挨拶の意味、相手を思いやる心、学ぶことの大切さ、努力をするということ。。。そして「基本の大切さ」

全人的な原理原則を学び、理解し、発揮出来るようになったその上で、自分らしさを乗じることで、初めて光る個性が生かされる。

私は常々そう思っているのです。

 

敬語を使いこなせることができるから、失礼にならない表現をTPOによって使い分けることが出来る。

人に優しくできるから、人から優しくされたことを感じることができる。

知識がありその使い所をわきまえているから、その知識が活かされる。

努力することの大変さを経験しているから、努力している人を労うことができる。

 

 個性だけで生きていけるほど、世の中は甘くない。

 

「他人にはない個性があれば、基本なんて関係ない」

もしそう思っている方がいらっしゃるのであれば、それは周りが妥協してくれているだけ。そう思うのです。

若くても、未熟でも、懸命に健全に努力している姿は、問答無用に応援されるべき。

そして努力を止めた時、その人は必然的に社会から淘汰されていく。

透析施設のホスピタリティを常に考えている身としては、今回のような高級店の変化を垣間見た時、

「基本の大切さ」と「おごりが命取りになること」を、やはり考えてしまうのです。

 

努力は一時で終わるものではなく、続けるもの。

 

 健全な努力を続け、基本に個性を乗じ、

     かけがえのない自分を育んでもらいたい。

 

極上のチョコレートを堪能しながら、

後進に向けて、そんな思いを巡らせたある日の出来事でした。

 

クリスマスツリー(白)

 

 

 ※只今、新たなチョコレートショップの発掘に邁進中ぅ〜♥

 

高級店のホスピタリティ 〜前編(出会いと別れ)

 

毎度毎度、食べ物の話題ばかりで恐縮です。

ブログネームからもお察しの通り、私 無類のチョコ好きでございます。

とは言え、価格やカカオの産地にめちゃくちゃこだわりがあるわけではなく、国産であろうがベルギー産であろうが、美味しいチョコが大好きなのです。

しかし、お年頃をとっくに通り過ぎた身と致しましては、頻繁に口にすることは控えているのです。でもそんな節制の日々を過ごしていると、無性に食べたくなるもの。

つい先日もその衝動にかられ、我慢ができなくなってしまったのです。

『美味しいチョコが食べたぁ〜い

そこで、名店が連なる有楽町・銀座エリアに足を運び、高級店と言われているチョコレートショップへと、足を運んだのです。

今回はその時のお話です。

 

初めての出会い

初めてそのお店に足を運んだのは数年前。

元々は隣の日本人ショコラティエが経営するお店に頻繁に通っていたのですが、そのお店が混んでいて「結構、待たされそうだな。。。」と思っていたのです。

そんな時、お隣のシックで落ち着いた雰囲気のお店が目に入り、コソコソっと覗いたのです。

そこには『・・・ショコラ』って看板が。

 ※もちろん英語表記です。

 

「ここもチョコレートショップだったんだ」と思いながら、入ろうかどうしようか。。。と躊躇していたのです。

すると、おもむろに重厚な扉がス〜ッと開き、

「よろしければどうぞ御覧ください」

と品の良い女性が誘ってくださったのです。

「うわぁ〜凄い! = めっちゃ高そう。。。」

さらなる躊躇と戸惑いが交錯しながらも。。。

「よし!入ってみよう」と勇気を振り絞り入店!

 

すると、高級ジュエリーショップのような店内に、宝石の様に並べられたチョコレートの数々。

 

ダイヤレインボー

 

「ご自由に御覧ください。気になる商品がございましたらご案内させて頂きます」

との声がけ。大好きなチョコレートに囲まれ、加えて絶妙な接客。

感動を覚えながら幸せいっぱい!

店内のチョコレートを♥の眼(まなこ)で眺めていたのです。

そして、ひとしきり見終わるかどうかといった絶妙のタイミングで再び声を掛けられたのです。

「今月の新商品です。・・・よろしければお味見をしてみて下さい」

と、高級チョコレートを一粒差し出されるのです。

「え〜。いいの 本当に頂いていいのぉ〜」と思いながらも、既にチョコレートは私の口の中でとろ〜りとトロケていたのでした。

う〜ん、美味しいぃ〜。幸せぇ〜

かくして、このショップのファンになったのでした。

 

トリュフ

 

以前とのギャップに失望

後で分かったのですが、このショップはめちゃくちゃ有名な高級チョコレートショップだったのです。

私はどのジャンルに関してもブランドにはめっぽう疎いのですが、チョコレートに関しても同様で、今回も全く知らずに、その有名な高級店に魅了されていたのです。

今思えば、とてもステキな出会い方だったのかもしれません。

 

さてチョコレートショップにとって、やはりバレンタインデーは半端無く忙しくなる時期。しかしその高級ショップは、お値段もそれなりということもあり、デパ地下の混雑と比較をすると、繁忙期でもそれほどストレスなく、サービスも変わらず、好感度は高め維持だったのです。

そこで今年のバレンタインの季節もまた期待を胸に、そのお店に足を運んだ時のことでした。

 

確かに店内はそれなりに混雑していたのですが、ショーケースを見ることが出来ないほどではありませんでした。

 

しかし、雰囲気が違うのです。

 

一言で表現するなら、

「欲しければ、こっちに並んで! 別にどちらでも良いけど。」的な雰囲気。

そして、その列に既に並んでいるお客さんは、ショーケースの中を気にしながらも、並ばなければ購入出来ないので、仕方なく並んでいるといった空気。

高級店なのに売る側も買う側も、言外に殺伐としているのです。

しかも鼻が高くなった高級店にありがちな、店員の冷たい対応。

そこに、忙しい中でも(忙しいからこそ)提供できる「ホスピタリティ」の努力の欠片も見受けられなかったのです。

とても残念で、なんとも言えない悲しい気持ちになり、今年は結局何も買わずそのお店を後にしたのです。

かくして今年のバレンタインは、日本人ショコラティエ店のチョコレートに原点回帰したのでした。

 ※久々のお味は、私を優しく迎えてくれました。

 

さて、この後この高級チョコレートショップは、どうなったのでしょう。

 

クリスマスツリー(白)


(このお話の続きは、次回後半に続く。。。)

お酒は程々に 〜『安全地帯』の巻〜

 

さて、先日「○○食堂」で偶然の出会いをした男性のお話の続きです。

 

偶然出会ったこの(あの)男性。お年の頃合いは70歳前後。

部屋着として常用していると思われるグレー系統のジャージの服装から拝察するに、ご近所さんなのでしょう。そして、ご年齢の割には背が高く“わしも、若い頃はスポーツで慣らしたもんだ”という体型。

 

羨ましさから一転。。。

気ままに、好きな日本酒をちびりちびり召し上がっていたであろうお姿は、少しうらやましくもありました。

初めは、良いなぁ〜。私もたまには平日、お日様の高いうちから何も気にせず、くぅ〜っ♥て言いながら行きつけのお店で美味しいお酒を少しだけ頂きながら、美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、喧騒を逃れてみたい。。。なんて思っていたのですが、

(個人的には、こじんまりした美味しいお蕎麦屋さんか、洒落たビストロを希望♥)

さすがに昼間から自力でお手洗いに行くのもままならない状況の「おじいちゃん」を目の当たりにすると、「大丈夫だろうか。。。」と、色々なことが心配になって来たのです。

もう既に6合の日本酒を召し上がっていらっしゃるこのおじいちゃん。

お店のお姉さんに「本当に大丈夫?」と心配されながらも7本(合)目の日本酒にとりかかる。

もしかしたら、めちゃくちゃ嫌なことがあって「やってらんねぇ〜ぜ」って飲んでいるのかもしれない。

それとも『家の中でゴロゴロされたら邪魔でしょうがないから、どこか出掛けてよ』とお家の方に言われて渋々出てこられたのか、

はたまた、この「おじちゃん」にとっては、ごくごく普通の日常なのかもしれない。

しかし、いずれにしても余計なこととは思いつつも心配になってきたのです。

そうこうしている間に、私たちが注文したランチが運ばれてきたのです。

腹ペコの私たちは、ひと時「おじいちゃん」の事は忘れランチタイムを楽しんでいたのです。

 ※ちなみに、今回は唐揚げ定食を注文したのですが。。。きっと揚げ過ぎ。。。
  カリカリとガリガリの間くらい。ちょっと残念でした。
  きっと調理場のおばちゃんも「日本酒7合のおじいちゃん」が心配で仕方がなかったのでしょう。
  でもお味噌汁は抜群でした♥

味噌汁

 

その間も、日本酒は瓶からおじいちゃんの胃袋の中へと注ぎ込まれ続けていたのでした。

 

初めは気づかなかったのですが、実はそんな光景を気にかけていたのは、私たちとお店のお姉さん(と厨房のおばちゃん)だけではなかったのです。

 

谷根千のおばちゃん

13時を回ってからのランチタイムの食堂には、働くおばちゃんも多く来店するようで、

「店も落ち着いたから、ちょっくら昼ごはん食べてくるね。あと宜しく」なんて言ってお昼休憩を取りに来た(と思われる)おばちゃん達の姿も見受けられるのです。

谷根千エリアでお仕事されている(と思われる)おばちゃん達が人情味あふれることは、皆さんもご想像頂けるのではないでしょうか。

丸の内のランチタイムに、足元おぼつかない程に日本酒を飲んでいるおじいちゃんが1人で居ても、気取ってお食事を楽しまれている奥様方はきっと声を掛けて心配したりしないように想像します。

でも、ここは谷根千エリア(端っこですが)。おばちゃんが違うのです。

イスに座るとアゴの位置とテーブルの高さがほぼ同じではないかと見受けられる小柄なおばちゃんが、1人でポヨンって座りながら、もくもくとご飯を食べている。

その視線は、定食の小鉢と「日本酒7合おじいちゃん」を行ったり来たり。

めっちゃ気にしているのです。

それも間違いなく、好奇心ではなく「心配」しているのです。

 

これも見守り?!

そんな店内全員の視線(心配)を集めていたおじいちゃんが、いよいよお会計のために席を立ったのです。

「うわぁ〜歩けてないよ。。。お金払えるのかなぁ。」

そんな心配をよそに、唯我独尊。我が道を行く。

おじいちゃんは、お会計を済ませると(多分お支払いになられたように見えましたが、その真偽は不明)踵を返し、ふらふら。。。ヨロヨロ。。。っと、出口へと歩みを進めるのです。

が、「どこにも掴まらないで、よくあるけるなぁ」と感心してしまう歩みで、

ヨロッ。。。ふらふらふらぁ〜、(ヒック)。

その道中、お店のお姉さんが「大丈夫?ちゃんと歩ける?1人で帰れる?」なんて声をかけながら付き添ってあげていたのですが、このお姉さん1人でフロアを回しているため、さすがに酔っぱらいの歩みに昼間っから付き合えるほど暇ではないのです。

お姉さんの優しさが「おじいちゃん」から離れていったその時、グラっとおじいちゃんが揺らいだのでしょうか。お茶碗片手にしていた谷根千のおばちゃんの一言が宙に放たれたのです。

「ちょっとあんた大丈夫かい。気をつけなよ」

その瞬間、気のせいか「日本酒おじいちゃん」がシャキッ!

そのまま「す〜っ」と、お店を出て行ったのです。

 ※その後、おじいちゃんが無事に目的地に辿り着いたことを祈るばかりです。

 

都会のど真ん中なら、きっと誰もが見て見ない振りをしたでしょう。

でも、この「○○食堂」では好奇の目ではなく、この「おじいちゃんに見守り視線を送ってくれていた人が、思いの他たくさん居たのかもしれない。

なんとなく、そんなことを思ったのでした。

お地蔵さん

 

安全地帯

私が子供の頃は、家に鍵も掛けずに近所の空き地や道路など、所構わず縦横無尽に駆け巡り遊んだものです。そんな時、どこかのおばちゃんが「もう遅いから早く家に帰りなさい」とか、「そこは危ないから他所(よそ)で遊びなさい」なんて声を掛けてくれた。

そんな経験から子どもたちは、陰ながら見守ってくれている人たちがいる、自分たちの『安全地帯』を体得していたように思い出すのです。

この「おじいちゃん」(もしくはご家族)も、自分の『安全地帯』として、この「○○食堂」を体得しているのかも知れない。

そして傍から見たら危なっかしい足取りも、ご本人にとっては、この上ない『安全地帯」で安心しきって昼間から心置きなく日本酒を楽しまれていたのかもしれない。

ご家族も『どうせ「○○食堂」でお酒飲んでるんでしょ。放っておきなさい。』って承知の上かもしれない。

真実は全て闇の中です。

 

もしかしたら、人は誰しもこの類の『安全地帯』が必要なのかもしれない。

そんなことを思いながら、今度この「おじいちゃん」に遭遇したら、全身全霊で観察して全てを解明したい!そんな衝動にかられた昼下がりでした。

 

いずれにしても、お酒は程々に。年末年始、くれぐれもお気を付け下さい。

 

ビール乾杯

 

(今回はとりとめもない、まったりブログでした。皆さまお許しを。)

 

※1)「○○食堂」・・・ネーミングを検討中です。
※2)谷根千(やねせん)・・・ご存知の方も多いと思いますが、谷中・根津・千駄木の3エリアのこと。

 

お酒は程々に 〜新「○○食堂」発見の巻〜

 

いきなりですが、皆さんはお酒をお召し上がりになりますか。

そして、どのようなお酒の召し上がり方がお好きですか。

 

お酒の頂き方は、人それぞれ

以前、年に1度の健康診断(もう人間ドックを選択するお年頃です)を受けた際、診察をして下さったおじいちゃん先生に「お酒は召し上がりますか」と聞かれたことがありました。

その頃は、お酒を日常的に飲む習慣があまりなかったのですが、夕食の時に少しいただくことがありましたので、

「基本はあまり飲みません。日常的に飲んだとしても、夕食時にビールを一缶(350ml)頂く位です。」と答えた所、

そのおじいちゃん先生がニッコリと微笑んで一言。

「良いお酒ですね」

そう言われたことを思い出します。

 ※今の私の飲酒習慣は、決してお尋ねになりませんよう(反省)

 

徳利①

 

今回は、先日偶然目にしたお酒にまつわるエピソードを一つ。

 

新たな「○○食堂」との出会い

以前「社食談義」を繰り広げた際、昼食の選択肢に悩む日々を送っていることをお伝えしましたが、現在もその現状は変わらず、日々昼食場所を探しているのです。

 ※どなたか、田端の隠れ家ランチをご存知の方がおられましたらご一報お待ちいたしております

 

そんな中、田端駅から徒歩10分程の距離に「○○食堂」という、地元ではそこそこ名の知れた食事処を発見!足を運んでみることにしたのです。

そのお店は、下町に根付いたっていう趣満載。昔ながらのガラス張りのディスプレイには、何種類ものフードモデルが並んでいる。蝋(ろう)で出来た、いかにもっていう感じ。

さてさて、藍色の暖簾(のれん)をくぐり自動ドアを開け、いざ入店!です。

店内に入り先ず目に入ってきたのは、給仕のためのカウンター越しに見えるおばちゃんの姿。その後クルリと店内を見回すと、黄色い短冊状の紙に書かれた”これでもかっ”て位のメニューの数々。そして漂う独特の雰囲気。

当たりかハズレか。。。さぁ勝負!(なんのこっちゃ)

これが、この「○○食堂」との初対面だったのです。結果として、まだ2回しか行ったことはないので、お料理の評価や数々のメニューに関しては、今しばらく控えることと致しますが、2回目の足を運んだ理由の一つは、

めちゃくちゃ美味しいお味噌汁と昔懐かしい黄色いタクアン、そして山盛りの白米。

特に、お味噌汁の出汁の具合と塩梅が絶妙。とても美味しいのです。

※何を隠そう、私は子供の頃から①美味しいお米②お漬物③お味噌汁 さえあれば幸せなひと時を過ごせるのです。

 

料理屋_暖簾

 

こんな出会いを遂げた「○○食堂」への2回目の訪問時に、ある出来事と遭遇したのです。

 

常連さん?との出会い??

その日は、既にランチタイムも落ち着き、騒然としたお昼の戦場は落ち着きを取り戻していました。しかし「○○食堂」は、その後も一人、二人。。。と来客が途絶えないのです。

そんな中、先客に1人の男性が奥手中央に位置する6人掛けの席に、そこにいなければならないといった面持ちで、入り口に背中を向けて座っていたのです。

初めは何も気にならなかったのですが、その方の雰囲気が、なんとな〜くランチタイムの「それ」とは異なるのです。

お店のお姉さんが、そのお客さんに掛ける声を聞くでもなく聞いていると。。。

「大丈夫?もう7本目だけど。。。いいの」

おやおや? 7本目って。。。

まさか!と思いつつ、どうしても気になりチラリとその男性のテーブルに目をやると、透明なスタイニーボトルが1本ポツンと置かれていたのです。

あれは、紛れも無く。。。に、日本酒!

1合徳利型のビンに入った日本酒ではないですか!

しかも、それを7本???

今日って、ウィークデー。。。ですよね。しかも昼過ぎのバリバリお仕事オンタイム。

途中、その男性がお手洗いに立つタイミングがあったのですが、明らかに足取りが違うのです。いわゆる千鳥足。

ありゃりゃ。。。

あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。

もうこうなったら、決して見ていなくても私たちの意識は、その男性の一挙手一投足にロックオン! その様子を「観察」しながら注文のランチが運ばれてくるのを待つことにならざるを得ないのでした。

お酒の楽しみ方は人それぞれですが。。。

 

千鳥バックショット

 ※バックショットが愛らしい千鳥。本来の“千鳥足”は、とてもすばしっこく機敏な動きだそうです。

 

 

また長くなってしまいそうです。

今回は “新「○○食堂」発見の巻” とさせて頂き、この続きは、また次回。

 

放任主義の教育とは(その2)

 

さて、前回の「ゴロゴロ体操」の“オレンジ色の彼”をめぐるお話から、考えさせられたことを少し続けさせていただきます。

 

放任主義の教育

オレンジ色の彼が、やんちゃに駆けまわっていながらも、結果的に誰にも迷惑をかけていなかったこと。加えて、母親のあきれ果ててささやくような声がけに、ス〜ッと言うことを聞く姿を見て、『おっ!出来る子!』と思ったのです。

が、しかし、実は。。。

流石(さすが)なのは、「オレンジ色の彼」ではなく「お母さん」だったのかもしれません。

もし「彼」が人に迷惑をかけながら蛇行したりゴロゴロしたりしていたら、きっと『あの子の母親は何をしているんだ!(怒)』という雰囲気になったかもしれません。

しかし、そんな雰囲気にならなかったのは、

 ・オレンジ色の彼が、なんだかんだ人に迷惑をかけていなかったこと

 ・母親が、きちんとさりげなく「見守り」行動をしていたこと

にあるように感じるのです。

私は、単にそれぞれの親子関係の断片を見ているに過ぎないのですが例えば、

金切り声を上げて「いい加減にしなさい」「いい子にしていないと、もうおやつあげないよ」という母親もいれば、子供がどこで何をしようがスマホいじって子供に全く無関心の母親を見かけることもある。

「放任」と「放置」は全く違う。私は国語学者でも文系知識に長けているわけでもないので、2語の違いの議論できないのですが、

しかし「オレンジ色の彼」の母親は、ある一定のところまでは「放任=彼の判断に任せる」ことができる原理原則の教育(しつけ)ができていて、既に信頼関係が築けているように感じたのです。

傾聴

 

社会人教育に放任はあり?それともなし?

「いい加減」ってどんな加減なのか。「いい子」ってどんな子なのか。

親子の間に、その共通理解がないのに「いい子にしなさい」って金切り声で言われても子供はピンと来ていないかもしれない。

「いい子ってどんな子?」(子どもの疑問)

 

さすがに大人はそこまでではない…ことを願うが、

『これをやってごらん。あなたのセンスで。』と言われた時、言われた側の社員は、一体どう思っているのか、ちょっと気になったのです。

「やり方を教えてくれないから、出来るわけないしぃ〜」なのか、それとも

「私のセンスを信頼してくれているのかも。頑張ろ!」なのか。

どちらに転ぶも、「見守り」のあり方は、「原理原則の教育」と「信頼関係」のあり方次第なのかもしれない。

 

「相手の気持ちを考えて行動しなさい」と言われた時、言葉は分かっても何を意味しているのか、本質の理解ができていないことの方が多いかもしれない。

 

 ため息

 

こちらが「こんなこと当たり前」と思っていることに限って、他者にとってはスペシャルなことで、「それって、◯◯さんだから出来るけど、普通の人には無理だよね。」くらい思っているかもしれない。

こうなってくると、どちらの良し悪しの問題ではなく、どちらにも改善ポイントがある。

 ・「できて当たり前」は、指導者の怠慢

 ・「普通の人には無理」は、努力したくない者の言い訳

その溝を埋めるのは、言葉を交わすこと、思いを交わすこと。

やはり『コミュニケーション』なのだと思うのです。

 

やる気ギラギラ

 

そして、透析患者さんと医療者も同様。

「毎日毎回顔を合わせているから、わかっているはず。わかっているつもり。」

そんな「おごり」が私たちにあってはならない。

決してそんな思いを持ってはいけない、行動を取ってはいけないのです。

 

『質の高い医療』を提供するためには、先ず心からの対話を積み重ねることこそが、その基板になる。

そんな事を考えさせられた、ある日の午後でした。


この続きは、また別の機会に。

 

放任主義の教育とは(その1)

皆さん、久しぶりの投稿です(チョコ好きマネージャーです)。

今日は、先日地下鉄の乗り継ぎ通路で、ある親子を見かけた時のお話をひとつ。。。

 ※少し長くなるので、今回は2回に分けて。
  いずれも全編を通して気軽に読み進めていただけたら幸いです。

 

元気が一番!

先日、都内の地下鉄乗り継ぎ通路で、ある親子を見かけました。

その日は、昼過ぎの平日ということもあり人出はまばらで、の〜んびりとした雰囲気。

リッチなランチミーティング(井戸端会議?!)帰りの奥様方や、少し早めの夕食の買い物に出かける主婦、外回り中のサラリーマンなど、それぞれの目的に向かってそれぞれの早さで歩みを進めていたのです。

そんな中、パキッと目の覚めるような鮮やかなオレンジ色の上着を着た子供の姿が通路の先に見えたのです。その子は私の100m位前にいたのですが、それは間違えなく男の子!

私の目に入ってきたのは、人の間から見え隠れするオレンジ色の上着、上体を右に左にと傾けながら蛇行する様子は、紛れも無く幼稚園位の年代の男の子特有の動きだったのです。

ジェット機のプラモデルを片手に『びゅぅ〜ん』っと叫びながら走り回っているのかしら。。。

そんなことを考えながら、徐々にその男の子との距離を詰めていくと。。。

予想通り、その子は幼稚園位の男の子でビビットなオレンジ色のフリースに渋い紺色のコーデュロイパンツを履いていました。その時、ふと昔母から聞いた話を思い出したのです。

 

 〜回想〜

私には3歳年上の兄がいるのですが、子供の頃それはそれはやんちゃで、ちょ〜っと目を離すと、どこに行ったか分からなくなる。「もぉ〜本当に嫌になっちゃう(母)」

その上、好奇心旺盛でサービス精神満載な可愛い男の子「だった」ものですから。。。行った先々で『ニコッ』の笑顔で一瞬にして人気者になり、その場の雰囲気に同化してしまう。

『そりゃ〜大変だったわよ。何とか見失わないよう少しでも目立つように「赤い色の洋服」を着せたの。だから初孫長男なのにお兄ちゃんは赤い服が多いのよ。』(母、談笑)

赤ちゃん笑顔

 ※誰にでも好かれる笑顔の持ち主。

 

なるほど。。。

地下鉄の乗り継ぎ通路で、真っ直ぐに伸びる通路をワインディング・ロードの如く蛇行を決行しているオレンジの彼に対しても、きっとそんな母親心(苦難)があるのでしょう。

 ※お母さんは大変です。。。

 

 

「しつけ」って。。。

さてさて、そんなことを数十秒間で考えながら歩みを進めていると、オレンジの彼の声が聞こえるエリアに突入!・・・ん?

おやおや??

さぞかし騒がしいのだろうと思っていたのですが、一人で上手に人の迷惑にならないように呟きながら遊んでいる。お行儀の良さすら感じたのです。

「お外では大きなお声で話してはいけません。他の皆さんのご迷惑にならないように。」

そんな、お母さんの言うことをオレンジの彼は彼なりに受け入れているかもしれない…むしろしつけの良さを感じたくらいです。

しか〜し!動きはめちゃくちゃアグレッシブ。

この話だけを聞くと、さぞかし周りに迷惑をかけているのだろう。とご想像の方も多いかと思いますが、実にオレンジの彼は絶妙だったのです。

蛇行して進んだかと思うとお母さんの周りをクルクル。今度は後方へ引き返したと思ったらまたお母さんの元へ戻ってきて、クルクル。。。クルクル。。。

その間、誰一人として彼にぶつかる者はおらず、彼の動きに合わせて道を譲らなくてはならない大人もいない。実に巧みに人の間をすり抜け、「お邪魔にならないように」一人遊びをしているのです。

『小僧、やるな!!』そんな感じなのです。

 ※きゃ〜小僧なんて表現を使ってしまい失礼を致しました。

こども海賊

 

その時、お母さんは。。。

そのアクティブさに限界はなかったのです。

オレンジの彼は、一人でS字道路をスイスイ走行するオートバイの如く、自由走行を存分に楽しんでいたのです。

しかし次の瞬間!! 「彼」が私の視界からスッと消えたのです。

「あっ!転んじゃった!!」と一瞬、ハッとしました。

ところが、ドスンという音も鳴き声もしないのです。

あれあれ???

 

なんとオレンジの彼は、両手両足を上下にピンと伸ばし、広い通路の上で大変姿勢の良い『ゴロゴロ』していたのです。

自分が太巻きの具にでもなったかのように、楽しそうな笑顔で『ゴロゴロ』

通路幅の1m20cmは占領しているはずなのに、奇跡的にも誰にも迷惑をかけずに『ゴロゴロ、ゴロゴロ』

 

 

 

転がるハリネズミ

 

 

・・・クスッ(笑)・・・

さすがの私も、思わず笑ってしまいました。

まぁ、その一連の行動があまりにも自然で、楽しそうで、よくよく観察すると誰にも迷惑をかけていない。「流石」の一言に尽きるのでした。

「やるなぁ〜こいつぅ〜 ただ者ではないぞ!!」

そして私がクスッとした瞬間、オレンジの彼のお母さんが、初めて彼に声をかけたのです。

「・・・もう勘弁してぇ…」

力無げに、乳飲み子(オレンジの彼の妹さんでしょう)を抱っこしながら、荒らげるでもなく声なき声をオレンジの彼に向けて一言発したのでした。

 

「いやいや、そんなヤワな声掛けに応じる「彼」ではなかろう。。。」

他人の私は勝手にそう思ったのですが、なんと!何も見えない、何も聞こえていない体(てい)で『ゴロゴロ』していた彼が、す〜っと母親の側に寄り添い、母親の腰辺りの洋服を握って一緒に歩き始めたのです。

その一連の光景を目にした時、ふと「放任主義」の教育。。。という言葉が脳裏によぎったのです。

少し長くなりましたので、続きは次回に。

 

 

寄り添うチューリップ

青山でホスピタリティ研修?!(その3)

 

※前回の青山でホスピタリティ研修?!(その2)からの続き(ラストです)。。。

 

歓迎されている感、満載!

さてさて、Wating Spaceで「凄ぉ〜い」なんて感じながら店内をさり気なく見回していると、『こちらへどうぞ』とシャキッとしたスタッフに誘(いざな)われ奥のテーブルに案内されたのです。

 

そこで、まず目に入ってきたのは完璧なテーブルセット。決して仰々しいものではなく、可愛かったりキュートだったり、ちょっとな感じのセッティングでした。

そして、その並びにポストカードくらいの大きさのメニューリストが置かれていたのですが、ここまでの流れからすれば皆様もご想像の通り、メニューリストに各人の名前がそれぞれ印字されていたのです。

ここでもダメ押しの『歓迎されている感、満載のお出迎え』。

 ※「さりげない」けれど、さすがです。

 

食事がスタートしても、このホスピタリティ溢れるおもてなしは続き、皆で感動しまくりだったのです。

 

感激のおもてなし

飲み物の好みを短時間で見極め、「サービスです」とフレッシュで可愛いドリンクをサーブしてくれたり、食事中に上着を羽織ると、「空調を弱めておきましたので」と、すかさず先回りの対応。

丁寧な言葉遣いでありながら、かしこまり過ぎず、快適な距離感を保ちながらユーモアを交えた小気味の良い会話。

スタッフ同士も、常に声がけや目で合図を送ったりと意思疎通をを心がけ、テーブルの状態、振る舞いなどを気遣っている姿は、「最高のホスピタリティを提供するために必要かつ重要な行動です」というお店の姿勢。

そんなおもてなしを受けながら、私たちはとても心地よいひと時を過ごしたのです。

そして、食事も終盤。女子の楽しみはディナーの最後に訪れる。

そう、デザート♥〜゜

そんなウキウキ気分の時、スタッフの方が声をかけてくれたのです。

『よろしければテラス席が空きましたので、風にあたりながら。いかがですか』

 

“最後の最後まで、最高の時間を過ごしていただきたい”

 

そんな、言葉ではない「おもてなしの心」を感じたのでした。

 

マンハッタン夜景

 

 

私たちの気付き、そして透析施設でできること

さて、感動の研修を終えた後、先の「青山でホスピタリティ研修?!(その2)」でお伝えした「研修レポート」でコンシェルジュ達は、様々な気付きと学びがあったことを伝えてくれました。

 

「患者さんにお薬をお渡しするときなど、今まで意識したことのなかった状況で、笑顔と姿勢を気をつけることで、とても印象が変わることに気づいた」

「シャキシャキした歩き方はとても美しく、自分も目指したい」

「患者さんをお迎えする時やご案内する時、透析室内を歩く時など、服装の整え方や姿勢がしっかりしているだけで十分好印象かつ質の良さが伝わるのだと感じた」

「今までは、声をお掛けしたらご迷惑かな。。。とか、気を使わせてしまうかな。。。と気が引けていたことも、気遅れせずチャレンジしてみたい」

「作りこんだものより『にじみ出るようなもの』の方が気持ち良いので、心からできるような人間性を持てるよう成長していくことが大切と思った」

「相手の立場に立った接客の立ち居振る舞いをクリニックで実践したいと思う」

 

私たちならでは…のホスピタリティ

ホスピタリティを考え始める最初の頃は、ともするとやり過ぎではないかと心配になることもあります。

良かれと思ってして差し上げたことが「余計なお世話」だったのでは。。。と心配して、気にして、気になって。。。なんて経験、誰しも1度や2度はあるのではないでしょうか。

また一方で、「こんなこと言ったらお嫌かな、ご迷惑かな。。。」って心配し続けるあまり、結局何も出来ずじまいになることも、日々多々遭遇する経験です。

しかし思うのです。

結果として余計なお世話になってしまったり、思い切って行動したことを後悔したとしても、大切なのは『行動すること』と、そこにある『気持ち』『心』だと思うのです。

 

透析患者さんは、1日おきにクリニックにいらっしゃいます。頻繁に顔を合わせていると「また他愛もない会話をしたらご迷惑かも」って考えが頭によぎったりしてしまうのです。

慢性疾患である透析と共に人生を送られている患者さんは、これまで様々な葛藤や悩みを繰り返し、乗り越えられ、また今もなお抱えていらっしゃる。そんな思いと共に生きられている患者さんに、どんな声をお掛けしたら良いのか躊躇することも多々あるのです。

しかし、そんな時こそ「患者さんの快適のためにできること」を真剣に考え、そこに「誠実で、真面目で、本当の心」があるのならば、きっとその思いは通じる、そう信じているのです。

 

先のホスピタリティ研修先でのサービスですが、

一方的に「サービスです」と持ってきてくれたフレッシュフルーツのカクテルが好みでなかったとしても、私たちを思って提供してくださったサービスは、決して不快なものではないのです。恐縮することはあっても「迷惑だ!」ってことにはならないと思うのです。

そこには間違えなく、嬉しい思いが “ほんわ〜か♥”と心と記憶に残る。

そう思うのです。

 

トロピカルドリンク

 

 

 透析施設におけるホスピタリティとは何か。。。

 

日々考え、日々チャレンジではありますが、異業種の最高のホスピタリティに触れ、学び、日常の何気ないサービスに気づくことができるアンテナを育み、バリ3※状態を保持することが重要と思うのです。

 

 

『心』を育む努力を止めないこと!

 

人は弱い生き物ですから。。。

 

 

 

 ※バリ3(ばりさん):携帯電話のアンテナが「バリバリ3本立ってる」という古語
(古〜い!なんて声がちらほら。。。「バリィさん」ではございませんので悪しからず。失礼致しました(^^);)

バリィさん

 

 

青山でホスピタリティ研修?!(その2)

 

※前回の青山でホスピタリティ研修?!(その1)からの続き。。。

 

立ち居振る舞いは「質」を物語る

まずはWaiting Spaceに着座。

「社長との会食」というシチュエーションで、コンシェ2名は緊張の面持ち。

そんな中にあっても、彼女たちは後の研修レポートでこんな第一印象を語ってくれました。

 

・自然でスマートなお出迎えに感動

・一つ一つの行動が、とても丁寧

・立ち姿、歩き姿がシャキッとしている

・これらがとても好印象で『質の高さ』を感じた。。。と。

 

身だしなみや立ち居振る舞いは、雄弁に「質」を物語る。

 

よく「見た目は重要」といいますが、体裁を整えるだけの見た目は、本来の「見た目の重要性」を語れないと思うのです。

むしろ形ばかりの見た目は、場合によっては滑稽に映ったりすることもある。

 

人の内なるものが見た目に反映される。

 

見た目を綺麗に着飾っても、内なる怠慢はカバーしきれない。

すなわち内面が育まれれば、自ずと「見た目」が変化するのではないでしょうか。

 

良い緊張感を持って仕事をしていれば、自然と行動がシャキッとする。

温かい心を持って対応していれば、自然な笑顔が現れる。

 

未熟さを補うために形から入ることも、成長のステージの一時には重要であり必要なことです。

 ※一般的にそれをマニュアルというのではないかと思っておりますが。

 

しかし、人は怠惰で弱い生き物ですから、いずれ府の習慣が顔を出し楽な方向へと流されれる。。。そうなる前に(マニュアルに沿って行動する中で)心が鍛えられる必要がある。

そういうことだと思うのです。

 

センスは育つか。。。

さて、私達はまだWating Spaceに通されただけなのですが。。。

ここで、ひとつ問題提起!

「素晴らしいことを直感的に『素晴らしい!』と感じることができるセンス」

私たちは、日常的にこのように感じることができる「センス」を持っているでしょうか。

 

このセンスがあれば「人間力の成長」に限界はないと思うのです。

その「センス」を育てるためには「素晴らしいもの」に触れ、感じる機会が必要。

その機会は、高級なものの中にのみあるものではなく、ごくごく日常にもたくさんあふていているのです。

 ※本ブログに登場する、社食やSバックスがその一例

 

しかし、そのセンスが成長段階にある時期は、圧倒的なホスピタリティに触れる機会を設けることで「センス」を喚起することも時には必要。

今回の研修は、そんな趣旨も含んでいるのです。

 

さてさて、本研修の本題はこれから。。。

一流のホスピタリティとは何か?

コンシェルジュ達は、この後さらに何を感じたのでしょうか。。。

 

ガーベラピンク

この続きは、次回と致します。