田端駅前クリニックスタッフのブログ

スパイダーマン現るあらわる!

恐るべしお釈迦様

仏教といえばお釈迦様、情け深い仏様
実は仙人も、道教には登場するのであるが・・
なんか仙人の方が杖やキントーンなどのツールがあって、なんでもできそうだが、お釈迦様は、たなごごろを広げて、薄笑いを(これは失礼)、いや高貴で慈悲深い微笑みをたたえているだけで
、そう、微笑みを浮かべ、座しているだけで、数多の人の心を捉え、時には、煩悩まで捨てさせるというから恐ろしいものだ。

芥川の蜘蛛の糸

田端文士村の住人であった、芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」は皆さんもご存知であろう。

お釈迦さんが、極楽から地獄を眺めていて、
かつて、踏みつぶそうと思った蜘蛛を、命あるものだからといって助けてやった男を、慈悲深く、助けてやろうとする話である。
この男は、天上から降りてきた金色の蜘蛛の糸を手に、上に上に昇り地獄から逃げ出そうとする。しかし、下をみると多くの罪人たちが、自分の後に続いてくる。この男は「こらっ!この蜘蛛の糸は俺のものだ」と言って彼らを蹴落とすのである。
途端に蜘蛛の糸が切れ、もろとも地獄へ落ちていく。
なんとも象徴的な物語である。

小学校では、道徳の教科書に掲載されていたような記憶があるが

運命のいたづら
諸行無常
人の愚かさ
世の摂理(お釈迦さん?)は本当に慈悲深いのか、つれないのか

おそらく小学生では、考えられない、様々な要素が詰まった物語である。

この、人がたくさん捕まっても切れない「蜘蛛の糸」、皆さんには、映画スパイダーマンの操る糸の方が身近であろう。

この、強力な蜘蛛の糸を工業的に生産することが可能になったということだ。

スパイパーの技術でスパイダーマンが現実に

ー以下日経電子版より抜粋編集ー
開発したのは、山形県にあるベンチャー企業『スパイパー』である。
同社が開発した新素材「QMONOS(クモノス)」はクモ糸に近い弾力性や軽さ、切れにくさを兼ね備え、工業用途での活用が期待されている。ちぎれにくさでは防弾チョッキに使われるアラミド繊維や、飛行機の機体に使われる炭素繊維をしのぐという。

スパイバーが突き詰めたのは「遺伝子工学的アプローチでクモの糸をつくる」手法。
遺伝子組み換え微生物を使って大量生産する技術を確立した。

自然界のクモが吐き出す糸は、たんぱく質からなる。一口にクモ糸といってもクモの種類によっても様々なうえ、1匹のクモも縦糸や横糸、けん引用の糸など複数の種類を使い分けるという。それぞれの物性は20種類のアミノ酸の配列で決まる。その組み合わせは実に20の3000乗ほど。同社は天然のクモ糸の構成に近いアミノ酸の配列をデザインし、それを作り出す遺伝子を微生物に組み込んで培養・発酵させ、目的のたんぱく質を大量につくる。精製して粉末状にした原料を紡糸し、繊維状に加工する。ー

というのである。スパイパーの他にも、蜘蛛の遺伝子を蚕に組み込んで糸を吐き出させる技術も確立されているようである。
日経では、ここまでに至る過程とベンチャー経営、未来の産業的な可能性について語られている。
現在、世界の素材・特に繊維素材の雄は、東レ、帝人など日本の繊維メーカーである。
最新の航空機のボディに利用されている炭素繊維や透析に使用されている膜素材もこれらのメーカーのものであり、大きな世界シェアを誇っている。

やはり恐るべしは蜘蛛!

さて、より合わすと強靭な蜘蛛の糸であるが、日常、山道で蜘蛛に出会ってもその強靭さを感じることはない。顔面で蜘蛛の巣をかぶり、閉口することも多々あるが、蜘蛛の巣は脆くも破壊され、蜘蛛はそそくさと逃げ去る。(私は極楽へは昇れない)
もしも、蜘蛛の巣が、糸をより上げて作られ強靭なものであれば、低山帯の山歩きは危険であり、蜘蛛の大掃除が始まるかもしれない。また、鳥などが巣にひっかかってしまえば、蜘蛛にとっても脅威であろう。自然界の中の住人として生存のためには適度な壊れやすさも重要ということか。

一つの機能、特性を極めるのは、科学的には可能であっても、複雑な環境のなかで適応させるのは難しい。

蜘蛛の糸、いや、蜘蛛恐るべしである。

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