田端駅前クリニックスタッフのブログ

仙人の病院選びの巻

仙人も寄る年波には勝てず(年寄りだから仙人だから当たり前か・・ン?いやまてよ・・年寄は仙人の必要条件であろうか?・・おっと仙人論はまた次の機会にしよう)、昨年末には入院する羽目に。

がんなどの悪性疾患とは違って、標準的な手術をすれば完治する良性疾患であり、2泊3日の短期入院である。

これはその時の記録である。

エクセレントなカナダの専門病院

まずは医療機関を探すところから

実は、その治療では世界的に有名な専門病院がカナダにある。またその病院は「*選択と集中」を実現し成功している事例として経営学の領域でも世界的に有名で、アメリカのハーバード大学の経営大学院の発行するハーバードビジネスレビューでもレポートされている。

その病院のホームページへ

えっ  これが病院ですか? まるで、貴族の屋敷のよう

at_a_glance_img

日本でもメディカルツーリズムばやりで、官民一体で旅行を兼ねた海外の患者の獲得に力を入れ始めている。

カナダへ一飛び・・ときたいところであるが・・・

our_patient_care_img1

さすがに雲トーンを駆使し、偏西風にのってもカナダまでは簡単には飛べない。そもそも冬の太平洋は寒そうだし

良性疾患なので、待たされる、いったんかかりつけ医を受診して紹介状をもらうなどと面倒くさい大病院は避け、カナダの病院とまではいかなくても、その領域に特化して力を入れていそうな、中小の専門病院と思われる医療機関を探すことにする。

「安(日本は医療保険で大きな差はないと思うが)・近・うま」狙いである。

病院にかかるのも大変

日本の医療政策では、大病院はがんや心疾患、脳卒中などの重篤な患者を治療するところとされており、通常、患者はいったんかかりつけ医を受診して、大病院を受診する必要性の有無の判断をしてもらうことが推奨されている。

もちろん、紹介状がなくても受診し、治療を受けることは可能だが、特別の費用(実は、かかりつけ医を受診してもやはり同等の費用がかかる)が必要になり、また、長時間待たされることになる。これにはうんざりである。

  • ここでチョット諸外国の医療制度に脱線するが

医療資源は限られているのでやむをえない。みんなが大病院に集中すれば、重篤な患者の治療も困難になる。合理的な制度ではある。

イギリスはノンビリ

イギリスのように極端なケースでは、医療費は100%税で賄われ病院は国営である。大病院の受診には家庭医の受診が必須で、しかも、大病院で手術を受けようとしても、病院はのんびりしているので1年くらい待たされる場合もある。そうな・・

経済的に余裕のある人は、海外(インドや東南アジア)で治療を受ける、優秀な医師が海外に流出するなどという問題も起きているようである。

アメリカは医療費が高く、そう簡単に病院に行けない。

中国は人口が多く、とても安易に病院にかかれそうにない。ハルピンでさえ人口4千万人で東京都の4倍である。

最適化された・・地獄の沙汰も金次第?

シンガポールやタイは、これらの先進国の状況を学びつつ制度を整備しているようで、一般庶民は比較的低額で最低限の医療が受けられる。入院する病室は大部屋になるが、日本の小さな民間病院の6人部屋に比べるとずっとゆったりしていて明るく快適そうである。一方富裕層は、民間の医療保険などを活用し、負担に見合ったグレードを選択できる。

タイのある病院などはアラブの王族、世界の富裕層を積極的にう治療し、そこで得た利益を医療スタッフの教育に活用し、国の医療レベルのUPに貢献しようとしているようである。

シンガポールでは、東京でいえば銀座の真ん中にあたる高級ブランドがはいるファッションビルに、多くの専門クリニックが入居し、高額な賃料を負担しながらも患者獲得にしのぎを削っている。画像診断専門のクリニックもある。

Clinic front

民間病院の著名な医師は、どこかの王族から大枚を受領したのに、自ら執刀しなかったということで訴えられれていた。

一般庶民が受ける公的医療と、富裕層を対象にした市場原理にもとづくサービスが適度にミックスされているようだ。

すべてを満たすことはできないので何を優先して、何をあきらめるか・・ということになる。

エイヤの病院選び

飲食店の評価も行ってみなければわからないが、医療機関の「うま」は外部からはなかなかわからない。客観的な情報は症例数・実績、スタッフ数などである。こういう情報がオープンになっていることも大切だ。また、厚生労働省のホームページでも症例数などは公表されている。

あとは、施設の状況、ホームページなどから伝わってくる印象、口コミなどに頼らざるを得ない。実際に患者になってみると医療機関の選択もなかなか大変である。

ということで、とりあえず、お江戸はバリバリの下町にあるA病院にたどり着く。仙人のカンピュータである。

images 

長くなりそうなので、A病院でのことは次回以降にゆずるとして

 大切な患者さんへの情報提供

透析患者さんもネットを活用し、自ら医療機関を選択するようになってきた。患者になってみると病院選びも大変で、適切な情報が少ないことがよく分かる。当院も透析患者さんの立場になって、必要とされる情報を、わかりやすく提供していかなければならない。

*選択と集中

企業経営、経営戦略に関して用いられる。特定のことに絞って(他のことは捨てて)、人・モノ・金といった経営資源を集中し、専門特化させ、そこでは他の企業の追随を許さないようにすること。

嬉しいお年賀

本年も宜しくお願い致します。

さて、皆さんは今年のお正月をどのようにお過ごしになりましたでしょうか。

私は日常と何ら変わらない日々を送っていたのですが、

そんな中に、ちょっぴり嬉しい出来事がありましたので、ショートストーリーを1つ。

 

お年賀

2年前に引っ越しをして、それ以来ごくごく身近な人にしか転居先を知らせていないため、

 ※別にやましいことがあるわけではありません。ただの無精です。

届く年賀状も限られており、

なんの期待もせずに日常と変わらず郵便受けを見た1月2日の事でした。

「おや?」

年始早々、マンションの管理会社の名前で「謹賀新年」の赤いハンコが押してある封筒が1通入っていたのです。

 ※営業担当だった時代は、自分の名刺に「謹賀新年」のハンコを押しまくり、
 得意先への挨拶回りで、ひたすら配りまっくたものです(懐かしぃ〜)。

 

はてさて「なんでしょう?」と思いながら、

その封筒を外側から指先の感触だけで探り探り、エレベータに乗り込み部屋へ向かったのです。

名刺サイズの硬い「何か」が入っているのは分かるのですが、

「あぶらとり紙かなぁ〜。それとも付箋?」

「緊急連絡先が記された磁石だったら、いらないなぁ・・・」

なんて勝手な妄想をしながら、部屋に入り早速 “ショキッ” とハサミで封筒を開けて中を見てみると。。。

丁寧なご挨拶状と共に入っていたもの。

それは、Sバックスのプリペイドカードでした。

 ※そう、あのサードプレイスで有名な。当ブログでも常連の。あのカフェの!だったのです

 

スターバックスカード 

 

感じ方は人それぞれ

「おぉ〜!なんてシャレたお年賀だこと

私は瞬間にそう感じたのです。

そして、こんなことも考えました。。。

「管理会社さんは、色々と頭を悩ませ考えたことでしょう」と。

私の住んでいるマンションは、目の前にSバックスがあるので、

それも「お年賀を何にするか」を考える時の選択肢の1つになったのかもしれません。

または「自分では買わないけれど、もらったら使ってみたい」と思う方がきっといるはず!そう考えたのかもしれません。

いずれにしても、私はこの「お年賀」に感動したのです。

 

しかし、Sバックスの事は知っていても、これ(カード)が何なのか分からない方、

そもそもコーヒーショップに行かれない方にとっては、

「なんじゃこりゃ???」って事にもなってしまうはず。

また、私みたいに単純に「素敵」と感じる単細胞もいれば、

「むむっ!チャージ金額はいったいどのくらい入っているのだろう。」と打算的な思いを巡らせる人もきっといらしたのではないでしょうか。

 ※実際のところ、まだ使っていないので、そもそもチャージされているのかどうかも不明。

 

でも、よくよく考えてみると、

「そもそも」気の利いたお年賀をくれる管理会社なんて世の中にどれ程あるのでしょうか。

 ※マンション(集合住宅)にお住まいの皆さま
 マンションの管理会社さんは、気の利いたお年賀を下さいましたでしょうか?

 

お飾りTBT

 

大切なのは、沢山のハート♥と少しのサプライズ

 

しかし、思うのです。贈り物はあくまでも送り手の気持ちだと。

せっかく送るのだから「心に残る贈り物をしたい」と一生懸命に考えて、

「うん、これが良い!きっと喜んで頂ける」

そう信じて送ったものであれば、きっと相手にその「心」が伝わると思うのです。

実は先日、当クリニックのコンシェ(事務部門スタッフ)が、患者さん全員にあるサプライズをお届けしたのです(詳しくは秘密♥で)。

最初は本当に喜んで頂けるかどうか、皆ずっと悩んでいたのです。

しかし実際の患者さんからの反響は、大成功!!

多くの患者さんが、とても喜んで下さったのです。

 

年末もお正月も関係なく受ける透析治療。

そんな365日が漫然とそて日常と化してしまいがちな中で、思いがけずお渡ししたサプライズは、きっと最高のホスピタリティになる。

そう信じて。。。

この先も患者さんが喜んで下さる笑顔を頂けるように、一生懸命頑張っていこう!

 

そんな思いが頭によぎった、年始のある日の嬉しい出来事でした。

 今年も1年、皆さんに素敵な日々が訪れますように。

 

雪だるま

 

年末のクリニックで起きた出来事ー後編

上から下に押さえる意味とは?

 

看護師に突然言われ、なんのことかわかりませんでしたが、

次第にわかってきました。

想像すると針を留置したまま採血管を替える作業の事のようです。

ketuekikensa

「針をさしたまま、管を替えるじゃない、替えるときにどうしても針が動くので患者さん痛いのよ。

私それが心配なのよ。まあ私が新しいものについていけない、ということもあるけどね。」

私は、何となくいたたまれなくなり、(少々哀れにも思い)

「そっ、そうですよね。新しいことがすべていい訳じゃありませんよね。」

「そう、あなたもそう思うの♡」

「そりゃそうですよ。」

そして採血が終わりました。

 

image

「はい、上から下に腕を軽く押さえてください」

と穿刺部位に絆創膏をはりながら

「上から下にですからね。決して下から上に押さえてはいけません。

わかりましたか?上から下方向に向けて軽く押さえるんですよ。

何故かと言うと、血管を下から針を刺しているので、その逆の上から下に抑えると

切れた部分がきちんと接着するの。

逆にやるとうまく接着しないので血液が止まりにくくなるのよ。

また、強く圧迫するのはダメね。

強く圧迫すると、血流がとまり血管の圧力が高まるので、圧迫を離した途端に

反動で血流が勢い良く流れだし塞いだ血管から出血しやるくなるの。

だから、これもだめね。」

なんだか余計なことばかり言っちゃったわね。

「いえ、そんなことありません。ありがとうございました」

それだけ言うと看護師は次の患者さんを呼びに行きました。

待合に行きながら「お大事に」と声がしました。

年配の看護師の話は少々くどかったものの、決して嫌な感じはせず、むしろ親近感を

感じたのでした。

普通であれば事務的に終わるところですが、採血一つとっても色々な知識や考え方

の上に成り立っている事は、聞いてみなければ判りません。

当たり前の事が当たり前じゃない

プロは当たり前と思っていることであっても、素人にとっては初耳。それを聞いた時は

新鮮な驚きがあり、決して悪い気はしません。

高い鰯と安い鰯の見分け方とは?

この見分け方分かりますか?

以前に、こんなことを聞いたことがあります。

ある魚屋さんでの出来事。台の上に様々な魚が並んでいるお馴染みの光景です。

 

DSC00505

スーパーではありませんから、開いてトレイのにのりパックになっているのではなく

魚が一匹づつ並んでいます。

鰯が台の上にあり値段を見ると、一匹300円です。隣に一匹500円の鰯があります。

何で同じ時期の鰯なのに値段が倍程も違うのでしょう。

値段の高い商品を売る秘訣とは?

二匹を見比べても若干大小の差はあるようですが、倍も大きいわけではありません。

お客さんが魚屋の主人に聞きました。

「値段が倍ほど違うけど、大きさはあまり変わっていない。何が違うの?」

主人はぶっきらぼうに「あ、それはね、背中から見てごらん。魚の厚さがちがうだろ。

魚の厚さは、脂のノリ具合と関係しているんだよ。

背中の厚さが厚いものほど、脂が乗っていて美味しいんだよ」

お客「ふーん、そうなの」

しかし、その説明表示はどこにもなく、ただ値段が書いているだけです。

魚の厚さと脂のノリ具合に関して、漁業関係者にとっては当たり前の事でしょう。

しかし、素人の消費者にとっては全く知らないことです。

説明されれば、納得するものの、説明されなければ安いほうがお得感があり

安いものを買う人も多いのではないでしょうか。

ところが、魚屋さんは高い鰯も買ってほしいはずです。

きちんと説明すれば、お客さんは納得し、高い商品でも買う可能

性が高くなります。

この例のように、プロの説明が実は重要になります。

プロに説明されれば納得する事が多いからです。

fish201305

問題は、プロが常識と思っていることと素人のお客の知識には大

きな差があるという事です。

常識と思っていることを説明しなければ、素人のお客はわからな

いということなのです。

判りきっていることが実は判っていないという事実

プロは素人に話をするときに、プロであれば常識と思っているこ

とでも話をすることで素人が納得することも多いのです。

どうでしょうか? 説明って大事ですよね。

先ほどの注射の件も言われなければわからない、

言われれば「なるほど」

と納得します。

納得すると何が生まれるでしょうか?

実は何よりも相手の事を少し尊敬したり、親近感をもったりと

相手との距離が縮まって行きます。

そうです、信頼が生まれるきっかけになるのです。

透析医療現場でも、プロはちょっとしたことを説明するか?

しないか?の差は大きいということを忘れないようにしたいもの

です。

年末のクリニックで起きた出来事ー前編

妄想クリニック

 

年末になると、不摂生がたたり、体調を崩すのが毎年の恒例になっています。

(わかっているなら、何とかすればいいのに、毎年同じです)

健康管理をとは思いますが、

これがなかなか思うようにいかない。

透析患者さんの自己管理が難しいのがよくわかります。

正直、私が透析患者になったらきっと不良患者でしょうね。

食事制限→無理、水分制限→無理。
これ太鼓判押します。

威張ることではありません(患者さんすみません)

先日、年中行事のごとく体調を崩した時のことです。

とあるクリニックに飛び込みました。

そのクリニックはビルの3階にある内科クリニックで、駅から近

いということがわかり予約なしで。

エレベーターで雑居ビルの3階に上がると、エントランスはなく

エレベーターがあくと既に待合になっている、そんな狭小な

クリニックでした。

P1000014TTT

院長一人(おそらく60代半ば)看護師一人(間違いなく60代)

受付2名(一人50代、もう一人30代二人とも主婦のバイトのようです)
4人体制のそのクリニックでの出来事です。

何かどんよりとした雰囲気で、やる気が感じられません。

ここからは、あくまで勝手な予測です。

なんかこんな感じです。院長は、大病院の内科部長をつとめあげ、定年後に開業し今に至る。
開業する以前は大病院の消化器部長で、勤務中に開業準備をしていたところ、

看護師「先生ご開業されるのですか?」
医師「うん、そうだけど、どこで聞いたの?」
看護師「何となく、そう感じただけです」
医師「もし、先生がご開業されるのでしたら、私ついていこうかな?♡」
「えっ、本当に。いや実は困っていたんだよ。君みたいにベテランが来てくれた
ら助かるよ。♡♡」
看護師「私もあと2年で定年ですから、次の職をどうしようかと思っていた矢先なので、まして先生となら、気心もしれていますし、是非お願いします♡♡♡」
医師「よかった、それでは来月から準備に入るので頼むよ」
とトントン拍子、めでたく交渉成立。パチパチ。
そんな経緯からに、一緒に以前の職場で仕事をしていた看護師がついていき、
看護師がいれば何とかなるから、ということで、頭数をあわせて

何とか開業したといった感じのクリニックでした。

iStock_000009071346Large

古い人間とお思いでしょうが?

 

やる気のない医療事務に呼ばれ、保険証を提出し、問診票に記入

し、カルテ等、一連の事務作業を終えて、何となく気怠い雰囲気

の待合に座っていた時に、年配看護師から呼ばれ「それでは採血

しますからね。処置室にどうぞ」

処置室に入り丸椅子をすすめられるまま腰を下ろすと「腕をまくってくださいね」

私「右と左とどちらがいいでしょうか?」
看護師「ああ、それは好きな方で構いません」
私「じゃあ左腕でお願いします」
看護師「ちょっとチクっとしますからね」
(年配の看護師だけど、それなりに丁寧な感じだ)

そこから看護師のトークが炸裂しました。
「私は古い人間だからねえ。」
(何も聞いていないんですけど)
「だからさ、患者さんが痛いんじゃないかと思って。
(何で”だからさ”からはじまるんだ)
私はシリンジで採血し、それを私が分注するようにしているの。

これが私が昔からやっている方法なのよ。

私は古い人間だからね。」
何か、はにかみながら、笑いながら話をしていました。
私「はあ、」

看護師は私が何も話さないのに、一人で話し始めました。
何となく、これからの事を予測すると、気が重くなったのでした。

待合を見回すと、近所の常連の年配の患者さんばかりで、ビジネスマンは私一人。

常連の患者さんで定期的に通院しているという様な人ばかりで、

妙に緊張感がないのもそのせいのようでした。

心の中で「しまった、選択を間違えたかもとの思いがよぎりまし

たが既に後の祭りでした」

つづく。