田端駅前クリニックスタッフのブログ

ポニョならぬ「崖の上の酔っ払い仙人」

再び下町へタイムスリップ

クリスマスシーズンも終わり、キラキラとした高級店から再び下町へトリップ

というよりも昭和へのタイムスリップでしょうか

・・酔っ払いの安全地帯 「谷・根・千」 いい話でしたね。

で・・

万葉の時代の港町 「鞆の浦」

谷根千の酔っ払い爺さんで思い出したのが万葉の時代から港町として栄えた広島県福山市の「鞆の浦」。

我妹子(ワギモコ)が 見し鞆(トモ)の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき(我が妻が、あの日眺めていたこの鞆の浦のむろの木は、こうして変わらずにあるけれど・・・このむろの木を眺めていた妻はもういない・・・)

大伴旅人など万葉の歌にも詠みこまれている漁村(都人には物寂しい代名詞のように詠まれている)である。

何年か前に放映されたジブリの映画「崖の上のポニョ」をご覧になった方も多いのではないか。

この舞台の原型となったとのが、鞆の浦だそうだ。

また、鞆の浦は「崖の上のポニョ」の舞台になる前から一部の業界の人の間で有名になり、視察が絶えない地でもあった。

その業界とは・・・

介護福祉の世界である。

介護福祉の世界では、鞆の浦は高齢になって、認知症になっても、地域で、在宅で、いつまでも日常生活を続けられる街として知られている。

今、手元にそのレポートがないので、ええかげんであるが

港が見える路地の階段の途中に、てんぷらを揚げる小さな店がある。そのベンチに座って揚げたての天ぷらをほおばるおばあさん。認知症で一人暮らし、徘徊中である。

tomonoura1

店の人は、どこどこのおばあちゃんであることがわかっているので、声をかけ緩やかに見守りをしている。おばあさんも厳しい周辺症状*を発症することなく緩やかに日常を過ごしている。

そう、谷・根・千の〇○食堂の酔っ払いじいさんを心配そうに見守るおばあちゃんのような人たちが暮らす街なのだ。

確かに、万葉の時代から、代々この地で暮らしている人達だとすると、簡単にはまねできない。

複数の街で認知症の進行状況、周辺症状や一人暮らしの可能性などを比較したレポート(確かいつかの厚生労働科学研究だったか??)では、鞆の浦のような街とは反対に、高齢になって認知症になるともっとも不幸な(早い段階で厳しい周辺症状を発症し、社会生活が困難になる)街が、東京近郊の、文化度も不動産業界での人気も高いと考えられているH市であると報告されている。

気取っているけど冷たい、というよりも、みんな郊外へ移り住んできて、人との縁がない。日々情報処理と判断を強いられて暮らしているのであろう。認知症になって、それができなくなると暮らせなくなるのはもっともである。

益々高齢化が進む地方では、近い将来、認知症の人の方が、そうでない人よりも多くなるなんてこともあり得るかもしれない。

認知症であるのは別にふつうのこと、これはユートピアであろうか?はたまた・・・

さて、鞆の浦を紹介するこんなページがあった。

http://tomomonogatari.com/

ポニョ効果か、なかなか洗練されている。

昔ディスカバージャパンなんていうJRの旅キャンペーンがあったが

日本はなかなか美しく、捨てたものではない。

鞆の浦の風景は、同じく瀬戸内海の小さな町で育った仙人には懐かしい限りである。

さざ波に日の光が反射してきらめいている。ポンポンポン・・のどかな漁船のおと。さざ波をわって舟の波紋が広がる。

こんなのどかな光景を眺めながら、とれたてのうまい肴で一献

ポンポンポン、トク・トク・トク・・・、くいっ

たまらんだろうなあー

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結局落ち着く先はここか・・

認知症になっても、これだけはかわらないのではないか。崖の上の酔っ払いじいさんである。

atukan

*認知症の周辺症状(認知症フォーラム.comより転載)

認知症には「中核症状」と呼ばれるものと、「周辺症状」と呼ばれるものがあります。「中核症状」は脳の神経細胞が壊れることによって、直接起こる症状です。具体的には、直前に起きたことも忘れる記憶障害、筋道を立てた思考ができなくなる判断力の障害、予想外のことに対処できなくなる問題解決能力の障害、計画的にものごとを実行できなくなる実行機能障害、いつ・どこがわからなくなる見当識障害、ボタンをはめられないなどの失行、道具の使い道がわからなくなる失認、ものの名前がわからなくなる失語などがあります。

一方、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状を「周辺症状」といいます。幻覚を見たり、妄想を抱いたり、暴力をふるったり、徘徊したりといった行為はいずれも「周辺症状」の一つです。「周辺症状」はその人の置かれている環境や、人間関係、性格などが絡み合って起きてくるため、症状は人それぞれ表れ方が違います。

高級店のホスピタリティ 〜後編(再起)

 

 前回の「高級店のホスピタリティ」編の後半です。

 

さてはて、そんな出来事があってから、今年は一度もその高級店の敷居をまたぐ事はなかったのです。

無意識に記憶からデリートしていたかも知れません。

しかし。。。冒頭でもお伝えした通り、ど〜しても美味しいチョコレートが食べたくなり、久々にそのお店を訪ねてみたのです。

 

脱皮した高級店?!

先ず、訪問時の時間帯が良かったためか、他のお客さんが居なかったのです。

「今日は久しぶりに、ゆっくり見れるなぁ〜」と鼻歌交じりに、X’masディスプレイと限定商品を楽しみに、いそいそ入店。

 

すると、ある店員さんが常時接客して下さったのですが。。。

その方が高級店には異色だったのです。

最初の声がけは、当店初体験の時と同様。

「ご自由に御覧ください。気になる商品がございましたらご案内させて頂きます」

そこから『怒涛の「接客」』が始まったのです。

 

何が怒涛かというと、まぁ〜よく喋るのです。

 

私も実家に帰ると「あんたが帰ってくると本当にうるさいわね」と皮肉られるほど・・・

 ※もちろん、そこにはた〜っぷりの愛情があると信じています。

・・・よく喋るらしいのですが、

 ※自覚なし!・・・すみません。十分自覚している確信犯です。

その方も、それはそれは気持ちよさそうにお話をされるのです。

 ※再確認:チョコ好きマネも、良く喋るでしょ(ヒッヒッヒッ)なんてご意見は、しっかり棚に上げております。

 

『怒涛の接客』などという表現をしてしまうとネガティブイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんなことはなく、

『チョコが大好きで、このショップが大好きで、お客さんにもチョコとショップを末長く愛していただきたい♥』

そんな思いが、とても伝わって来る接客だったのです。

ただ、高級店には稀な程、とてもよくお話になる方というだけ。

 

そんな時、周りの店員さんはというと、そんな『怒涛の接客』を微笑みながら決して介入せず、その方の接客サポートをしているように見えたのです。

(過去の職業柄)その方の名札を見たのですが、特に役職の記載はなく、名刺を頂くこともなかったので、偉い方なのか教育係の方なのか、単なる個性的な一般職員なのか。。。

真相は全く分からなかったのですが、

『一皮むけた高級店の接客』を見た思いだったのです。

メルトチョコ

 

もちろん気持ちよく、30分程の時間をその高級店で過ごし、美味しいチョコを惜しげもなく山ほど購入し、至福の気持ちでその日1日を過ごしたのです。

 

 ※今も体型のことなど気にせず、至福の日々を過ごしています
 いずれ「至福の代償ストーリー」をお伝えする日が訪れる事でしょう。(恐怖)

 

 

基本の上に成り立つ個性

これはあくまでも私の想像ですが、おそらくこの店員さんは個性を発揮されている方なのだろうと思うのです。

何故なら、私に限って言えば、今回の接客は全く不快ではなかったのです。それどころか、次に訪ねた時もこの店員さんに接客してもらいたいと思ったのですから。

 

一昔前は、当時の若者たちを「没個性」とネガティブに表現しましたが、

その時代を経て「個性を大切に」と表面的に欧米社会を真似ようとした時代があったように記憶しています。

しかし「個性優先」を履き違えると、基本を知らない被害者を生むことになる。

 

挨拶の意味、相手を思いやる心、学ぶことの大切さ、努力をするということ。。。そして「基本の大切さ」

全人的な原理原則を学び、理解し、発揮出来るようになったその上で、自分らしさを乗じることで、初めて光る個性が生かされる。

私は常々そう思っているのです。

 

敬語を使いこなせることができるから、失礼にならない表現をTPOによって使い分けることが出来る。

人に優しくできるから、人から優しくされたことを感じることができる。

知識がありその使い所をわきまえているから、その知識が活かされる。

努力することの大変さを経験しているから、努力している人を労うことができる。

 

 個性だけで生きていけるほど、世の中は甘くない。

 

「他人にはない個性があれば、基本なんて関係ない」

もしそう思っている方がいらっしゃるのであれば、それは周りが妥協してくれているだけ。そう思うのです。

若くても、未熟でも、懸命に健全に努力している姿は、問答無用に応援されるべき。

そして努力を止めた時、その人は必然的に社会から淘汰されていく。

透析施設のホスピタリティを常に考えている身としては、今回のような高級店の変化を垣間見た時、

「基本の大切さ」と「おごりが命取りになること」を、やはり考えてしまうのです。

 

努力は一時で終わるものではなく、続けるもの。

 

 健全な努力を続け、基本に個性を乗じ、

     かけがえのない自分を育んでもらいたい。

 

極上のチョコレートを堪能しながら、

後進に向けて、そんな思いを巡らせたある日の出来事でした。

 

クリスマスツリー(白)

 

 

 ※只今、新たなチョコレートショップの発掘に邁進中ぅ〜♥

 

高級店のホスピタリティ 〜前編(出会いと別れ)

 

毎度毎度、食べ物の話題ばかりで恐縮です。

ブログネームからもお察しの通り、私 無類のチョコ好きでございます。

とは言え、価格やカカオの産地にめちゃくちゃこだわりがあるわけではなく、国産であろうがベルギー産であろうが、美味しいチョコが大好きなのです。

しかし、お年頃をとっくに通り過ぎた身と致しましては、頻繁に口にすることは控えているのです。でもそんな節制の日々を過ごしていると、無性に食べたくなるもの。

つい先日もその衝動にかられ、我慢ができなくなってしまったのです。

『美味しいチョコが食べたぁ〜い

そこで、名店が連なる有楽町・銀座エリアに足を運び、高級店と言われているチョコレートショップへと、足を運んだのです。

今回はその時のお話です。

 

初めての出会い

初めてそのお店に足を運んだのは数年前。

元々は隣の日本人ショコラティエが経営するお店に頻繁に通っていたのですが、そのお店が混んでいて「結構、待たされそうだな。。。」と思っていたのです。

そんな時、お隣のシックで落ち着いた雰囲気のお店が目に入り、コソコソっと覗いたのです。

そこには『・・・ショコラ』って看板が。

 ※もちろん英語表記です。

 

「ここもチョコレートショップだったんだ」と思いながら、入ろうかどうしようか。。。と躊躇していたのです。

すると、おもむろに重厚な扉がス〜ッと開き、

「よろしければどうぞ御覧ください」

と品の良い女性が誘ってくださったのです。

「うわぁ〜凄い! = めっちゃ高そう。。。」

さらなる躊躇と戸惑いが交錯しながらも。。。

「よし!入ってみよう」と勇気を振り絞り入店!

 

すると、高級ジュエリーショップのような店内に、宝石の様に並べられたチョコレートの数々。

 

ダイヤレインボー

 

「ご自由に御覧ください。気になる商品がございましたらご案内させて頂きます」

との声がけ。大好きなチョコレートに囲まれ、加えて絶妙な接客。

感動を覚えながら幸せいっぱい!

店内のチョコレートを♥の眼(まなこ)で眺めていたのです。

そして、ひとしきり見終わるかどうかといった絶妙のタイミングで再び声を掛けられたのです。

「今月の新商品です。・・・よろしければお味見をしてみて下さい」

と、高級チョコレートを一粒差し出されるのです。

「え〜。いいの 本当に頂いていいのぉ〜」と思いながらも、既にチョコレートは私の口の中でとろ〜りとトロケていたのでした。

う〜ん、美味しいぃ〜。幸せぇ〜

かくして、このショップのファンになったのでした。

 

トリュフ

 

以前とのギャップに失望

後で分かったのですが、このショップはめちゃくちゃ有名な高級チョコレートショップだったのです。

私はどのジャンルに関してもブランドにはめっぽう疎いのですが、チョコレートに関しても同様で、今回も全く知らずに、その有名な高級店に魅了されていたのです。

今思えば、とてもステキな出会い方だったのかもしれません。

 

さてチョコレートショップにとって、やはりバレンタインデーは半端無く忙しくなる時期。しかしその高級ショップは、お値段もそれなりということもあり、デパ地下の混雑と比較をすると、繁忙期でもそれほどストレスなく、サービスも変わらず、好感度は高め維持だったのです。

そこで今年のバレンタインの季節もまた期待を胸に、そのお店に足を運んだ時のことでした。

 

確かに店内はそれなりに混雑していたのですが、ショーケースを見ることが出来ないほどではありませんでした。

 

しかし、雰囲気が違うのです。

 

一言で表現するなら、

「欲しければ、こっちに並んで! 別にどちらでも良いけど。」的な雰囲気。

そして、その列に既に並んでいるお客さんは、ショーケースの中を気にしながらも、並ばなければ購入出来ないので、仕方なく並んでいるといった空気。

高級店なのに売る側も買う側も、言外に殺伐としているのです。

しかも鼻が高くなった高級店にありがちな、店員の冷たい対応。

そこに、忙しい中でも(忙しいからこそ)提供できる「ホスピタリティ」の努力の欠片も見受けられなかったのです。

とても残念で、なんとも言えない悲しい気持ちになり、今年は結局何も買わずそのお店を後にしたのです。

かくして今年のバレンタインは、日本人ショコラティエ店のチョコレートに原点回帰したのでした。

 ※久々のお味は、私を優しく迎えてくれました。

 

さて、この後この高級チョコレートショップは、どうなったのでしょう。

 

クリスマスツリー(白)


(このお話の続きは、次回後半に続く。。。)

おもてなしの心は何処へ

 日本人に生まれて良かったと言えるのか?

 

日本人といえば最近おもてなしの心をもった国民という評価があります。

インターネットの記事を見れば、日本嫌いの中国の人達からも、

実際日本に行くと中国国内の風評とは違い「日本人って、礼儀正しく、とても親切❤️」という記事が多く見られます。

これ日本人にとってはとても嬉しいですよね。

実は私も時々、そんな記事を眺めながら「そうだろう、日本人は結構すごいだろう、日本人をなめるなよ」

などと、ほくそ笑んでいます。

ホスピタリティについて研究していると、時々マニュアルが必要だという指摘にぶつかります。

なるほど、欧米の有名なホテル、テーマパーク、レストランはマニュアルが成功要因と言われています。

しかし、マニュアルの効用をくつがえすような出来事に遭遇しました。

恥ずかしながら初ハワイ

実は私はハワイに昨年人生で初めて行きました。

 

Maui Coastline, Hawaii Islands

ハワイなんか何時でも行けるから行かない。などと言っていましたが、実は

ただの天邪鬼なだけです。

皆んなが行くところに行きたくなーい、芸能人が行くところなんか行きたくなーい

理由はそれだけです。

しかし、年に一度の自転車イベントがあり、(私自転車が趣味です)

そこに参戦するために行くことになりました。

単独行動でしたので、食事はホテルの隣りのサンドイッチショップへ(日本でも有名なチェーン店)

そこで、店員の対応は、実に事務的、待たせるのは当たり前、笑顔は一切ない、つっけんど。

しかし、業務的には過不足ない。

うーん、しかしなあ、そこまで、つっけんどにしなくても?

怒ってるのか?

何か後味が悪く、「なんでこんな店選んだんだ」と自分の選択のミスを呪ったものです。

少し冷静になり考えると、アルバイトの店員は多分スパニッシュ系の若い女性で、英語が堪能ではない、仕事に慣れていない、等のハンデがあったのでしょう。

逆に言えば、その人でも一応の対応ができるのは、マニュアルのおかげとも言えそうです。

こう考えると、業務の最低限はマニュアルで規定することができるが、ホスピタリティをマニュアルで高めようとするのは無理がありそうです。

ところ変わって、日本の話です。

フレーフレーニッポンのJR

出張で新幹線に乗っていた時のことです。

20141215新幹線

 

例によって移動中はパソコンを開いてメールチェックや仕事するのが習慣になっています。

その時は、パソコンは開くは、ノートやら、書類やら、で座席一杯に。

そこで、うら若き女性の車掌さんが来て切符の確認に。

切符の確認を終わりその若き女性は「おくつろぎのところ失礼しました」

と去って行きました。

私呆然「・・・・・・・」「私くつろいでないし」「見りゃわかるでしょう!」

「お仕事中失礼いたしました」でしょう。

ああ、人を見る、観る、診ることが出来ていないんだなアと思いました。

透析クリニックも気をぬくと、こなし業務になり同じような事が起こるのだろうと

心を引き締めました。

あーあ、アメリカのマニュアル批判をしていたのに、日本の新幹線でも似たような事が?

本当に日本のサービスは良いのか?

再度、透析医療のホスピタリティについて考えるきっかけになりました。

少し凹みました。

お酒は程々に 〜『安全地帯』の巻〜

 

さて、先日「○○食堂」で偶然の出会いをした男性のお話の続きです。

 

偶然出会ったこの(あの)男性。お年の頃合いは70歳前後。

部屋着として常用していると思われるグレー系統のジャージの服装から拝察するに、ご近所さんなのでしょう。そして、ご年齢の割には背が高く“わしも、若い頃はスポーツで慣らしたもんだ”という体型。

 

羨ましさから一転。。。

気ままに、好きな日本酒をちびりちびり召し上がっていたであろうお姿は、少しうらやましくもありました。

初めは、良いなぁ〜。私もたまには平日、お日様の高いうちから何も気にせず、くぅ〜っ♥て言いながら行きつけのお店で美味しいお酒を少しだけ頂きながら、美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、喧騒を逃れてみたい。。。なんて思っていたのですが、

(個人的には、こじんまりした美味しいお蕎麦屋さんか、洒落たビストロを希望♥)

さすがに昼間から自力でお手洗いに行くのもままならない状況の「おじいちゃん」を目の当たりにすると、「大丈夫だろうか。。。」と、色々なことが心配になって来たのです。

もう既に6合の日本酒を召し上がっていらっしゃるこのおじいちゃん。

お店のお姉さんに「本当に大丈夫?」と心配されながらも7本(合)目の日本酒にとりかかる。

もしかしたら、めちゃくちゃ嫌なことがあって「やってらんねぇ〜ぜ」って飲んでいるのかもしれない。

それとも『家の中でゴロゴロされたら邪魔でしょうがないから、どこか出掛けてよ』とお家の方に言われて渋々出てこられたのか、

はたまた、この「おじちゃん」にとっては、ごくごく普通の日常なのかもしれない。

しかし、いずれにしても余計なこととは思いつつも心配になってきたのです。

そうこうしている間に、私たちが注文したランチが運ばれてきたのです。

腹ペコの私たちは、ひと時「おじいちゃん」の事は忘れランチタイムを楽しんでいたのです。

 ※ちなみに、今回は唐揚げ定食を注文したのですが。。。きっと揚げ過ぎ。。。
  カリカリとガリガリの間くらい。ちょっと残念でした。
  きっと調理場のおばちゃんも「日本酒7合のおじいちゃん」が心配で仕方がなかったのでしょう。
  でもお味噌汁は抜群でした♥

味噌汁

 

その間も、日本酒は瓶からおじいちゃんの胃袋の中へと注ぎ込まれ続けていたのでした。

 

初めは気づかなかったのですが、実はそんな光景を気にかけていたのは、私たちとお店のお姉さん(と厨房のおばちゃん)だけではなかったのです。

 

谷根千のおばちゃん

13時を回ってからのランチタイムの食堂には、働くおばちゃんも多く来店するようで、

「店も落ち着いたから、ちょっくら昼ごはん食べてくるね。あと宜しく」なんて言ってお昼休憩を取りに来た(と思われる)おばちゃん達の姿も見受けられるのです。

谷根千エリアでお仕事されている(と思われる)おばちゃん達が人情味あふれることは、皆さんもご想像頂けるのではないでしょうか。

丸の内のランチタイムに、足元おぼつかない程に日本酒を飲んでいるおじいちゃんが1人で居ても、気取ってお食事を楽しまれている奥様方はきっと声を掛けて心配したりしないように想像します。

でも、ここは谷根千エリア(端っこですが)。おばちゃんが違うのです。

イスに座るとアゴの位置とテーブルの高さがほぼ同じではないかと見受けられる小柄なおばちゃんが、1人でポヨンって座りながら、もくもくとご飯を食べている。

その視線は、定食の小鉢と「日本酒7合おじいちゃん」を行ったり来たり。

めっちゃ気にしているのです。

それも間違いなく、好奇心ではなく「心配」しているのです。

 

これも見守り?!

そんな店内全員の視線(心配)を集めていたおじいちゃんが、いよいよお会計のために席を立ったのです。

「うわぁ〜歩けてないよ。。。お金払えるのかなぁ。」

そんな心配をよそに、唯我独尊。我が道を行く。

おじいちゃんは、お会計を済ませると(多分お支払いになられたように見えましたが、その真偽は不明)踵を返し、ふらふら。。。ヨロヨロ。。。っと、出口へと歩みを進めるのです。

が、「どこにも掴まらないで、よくあるけるなぁ」と感心してしまう歩みで、

ヨロッ。。。ふらふらふらぁ〜、(ヒック)。

その道中、お店のお姉さんが「大丈夫?ちゃんと歩ける?1人で帰れる?」なんて声をかけながら付き添ってあげていたのですが、このお姉さん1人でフロアを回しているため、さすがに酔っぱらいの歩みに昼間っから付き合えるほど暇ではないのです。

お姉さんの優しさが「おじいちゃん」から離れていったその時、グラっとおじいちゃんが揺らいだのでしょうか。お茶碗片手にしていた谷根千のおばちゃんの一言が宙に放たれたのです。

「ちょっとあんた大丈夫かい。気をつけなよ」

その瞬間、気のせいか「日本酒おじいちゃん」がシャキッ!

そのまま「す〜っ」と、お店を出て行ったのです。

 ※その後、おじいちゃんが無事に目的地に辿り着いたことを祈るばかりです。

 

都会のど真ん中なら、きっと誰もが見て見ない振りをしたでしょう。

でも、この「○○食堂」では好奇の目ではなく、この「おじいちゃんに見守り視線を送ってくれていた人が、思いの他たくさん居たのかもしれない。

なんとなく、そんなことを思ったのでした。

お地蔵さん

 

安全地帯

私が子供の頃は、家に鍵も掛けずに近所の空き地や道路など、所構わず縦横無尽に駆け巡り遊んだものです。そんな時、どこかのおばちゃんが「もう遅いから早く家に帰りなさい」とか、「そこは危ないから他所(よそ)で遊びなさい」なんて声を掛けてくれた。

そんな経験から子どもたちは、陰ながら見守ってくれている人たちがいる、自分たちの『安全地帯』を体得していたように思い出すのです。

この「おじいちゃん」(もしくはご家族)も、自分の『安全地帯』として、この「○○食堂」を体得しているのかも知れない。

そして傍から見たら危なっかしい足取りも、ご本人にとっては、この上ない『安全地帯」で安心しきって昼間から心置きなく日本酒を楽しまれていたのかもしれない。

ご家族も『どうせ「○○食堂」でお酒飲んでるんでしょ。放っておきなさい。』って承知の上かもしれない。

真実は全て闇の中です。

 

もしかしたら、人は誰しもこの類の『安全地帯』が必要なのかもしれない。

そんなことを思いながら、今度この「おじいちゃん」に遭遇したら、全身全霊で観察して全てを解明したい!そんな衝動にかられた昼下がりでした。

 

いずれにしても、お酒は程々に。年末年始、くれぐれもお気を付け下さい。

 

ビール乾杯

 

(今回はとりとめもない、まったりブログでした。皆さまお許しを。)

 

※1)「○○食堂」・・・ネーミングを検討中です。
※2)谷根千(やねせん)・・・ご存知の方も多いと思いますが、谷中・根津・千駄木の3エリアのこと。

 

お酒は程々に 〜新「○○食堂」発見の巻〜

 

いきなりですが、皆さんはお酒をお召し上がりになりますか。

そして、どのようなお酒の召し上がり方がお好きですか。

 

お酒の頂き方は、人それぞれ

以前、年に1度の健康診断(もう人間ドックを選択するお年頃です)を受けた際、診察をして下さったおじいちゃん先生に「お酒は召し上がりますか」と聞かれたことがありました。

その頃は、お酒を日常的に飲む習慣があまりなかったのですが、夕食の時に少しいただくことがありましたので、

「基本はあまり飲みません。日常的に飲んだとしても、夕食時にビールを一缶(350ml)頂く位です。」と答えた所、

そのおじいちゃん先生がニッコリと微笑んで一言。

「良いお酒ですね」

そう言われたことを思い出します。

 ※今の私の飲酒習慣は、決してお尋ねになりませんよう(反省)

 

徳利①

 

今回は、先日偶然目にしたお酒にまつわるエピソードを一つ。

 

新たな「○○食堂」との出会い

以前「社食談義」を繰り広げた際、昼食の選択肢に悩む日々を送っていることをお伝えしましたが、現在もその現状は変わらず、日々昼食場所を探しているのです。

 ※どなたか、田端の隠れ家ランチをご存知の方がおられましたらご一報お待ちいたしております

 

そんな中、田端駅から徒歩10分程の距離に「○○食堂」という、地元ではそこそこ名の知れた食事処を発見!足を運んでみることにしたのです。

そのお店は、下町に根付いたっていう趣満載。昔ながらのガラス張りのディスプレイには、何種類ものフードモデルが並んでいる。蝋(ろう)で出来た、いかにもっていう感じ。

さてさて、藍色の暖簾(のれん)をくぐり自動ドアを開け、いざ入店!です。

店内に入り先ず目に入ってきたのは、給仕のためのカウンター越しに見えるおばちゃんの姿。その後クルリと店内を見回すと、黄色い短冊状の紙に書かれた”これでもかっ”て位のメニューの数々。そして漂う独特の雰囲気。

当たりかハズレか。。。さぁ勝負!(なんのこっちゃ)

これが、この「○○食堂」との初対面だったのです。結果として、まだ2回しか行ったことはないので、お料理の評価や数々のメニューに関しては、今しばらく控えることと致しますが、2回目の足を運んだ理由の一つは、

めちゃくちゃ美味しいお味噌汁と昔懐かしい黄色いタクアン、そして山盛りの白米。

特に、お味噌汁の出汁の具合と塩梅が絶妙。とても美味しいのです。

※何を隠そう、私は子供の頃から①美味しいお米②お漬物③お味噌汁 さえあれば幸せなひと時を過ごせるのです。

 

料理屋_暖簾

 

こんな出会いを遂げた「○○食堂」への2回目の訪問時に、ある出来事と遭遇したのです。

 

常連さん?との出会い??

その日は、既にランチタイムも落ち着き、騒然としたお昼の戦場は落ち着きを取り戻していました。しかし「○○食堂」は、その後も一人、二人。。。と来客が途絶えないのです。

そんな中、先客に1人の男性が奥手中央に位置する6人掛けの席に、そこにいなければならないといった面持ちで、入り口に背中を向けて座っていたのです。

初めは何も気にならなかったのですが、その方の雰囲気が、なんとな〜くランチタイムの「それ」とは異なるのです。

お店のお姉さんが、そのお客さんに掛ける声を聞くでもなく聞いていると。。。

「大丈夫?もう7本目だけど。。。いいの」

おやおや? 7本目って。。。

まさか!と思いつつ、どうしても気になりチラリとその男性のテーブルに目をやると、透明なスタイニーボトルが1本ポツンと置かれていたのです。

あれは、紛れも無く。。。に、日本酒!

1合徳利型のビンに入った日本酒ではないですか!

しかも、それを7本???

今日って、ウィークデー。。。ですよね。しかも昼過ぎのバリバリお仕事オンタイム。

途中、その男性がお手洗いに立つタイミングがあったのですが、明らかに足取りが違うのです。いわゆる千鳥足。

ありゃりゃ。。。

あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。

もうこうなったら、決して見ていなくても私たちの意識は、その男性の一挙手一投足にロックオン! その様子を「観察」しながら注文のランチが運ばれてくるのを待つことにならざるを得ないのでした。

お酒の楽しみ方は人それぞれですが。。。

 

千鳥バックショット

 ※バックショットが愛らしい千鳥。本来の“千鳥足”は、とてもすばしっこく機敏な動きだそうです。

 

 

また長くなってしまいそうです。

今回は “新「○○食堂」発見の巻” とさせて頂き、この続きは、また次回。