田端駅前クリニックスタッフのブログ

放任主義の教育とは(その1)

皆さん、久しぶりの投稿です(チョコ好きマネージャーです)。

今日は、先日地下鉄の乗り継ぎ通路で、ある親子を見かけた時のお話をひとつ。。。

 ※少し長くなるので、今回は2回に分けて。
  いずれも全編を通して気軽に読み進めていただけたら幸いです。

 

元気が一番!

先日、都内の地下鉄乗り継ぎ通路で、ある親子を見かけました。

その日は、昼過ぎの平日ということもあり人出はまばらで、の〜んびりとした雰囲気。

リッチなランチミーティング(井戸端会議?!)帰りの奥様方や、少し早めの夕食の買い物に出かける主婦、外回り中のサラリーマンなど、それぞれの目的に向かってそれぞれの早さで歩みを進めていたのです。

そんな中、パキッと目の覚めるような鮮やかなオレンジ色の上着を着た子供の姿が通路の先に見えたのです。その子は私の100m位前にいたのですが、それは間違えなく男の子!

私の目に入ってきたのは、人の間から見え隠れするオレンジ色の上着、上体を右に左にと傾けながら蛇行する様子は、紛れも無く幼稚園位の年代の男の子特有の動きだったのです。

ジェット機のプラモデルを片手に『びゅぅ〜ん』っと叫びながら走り回っているのかしら。。。

そんなことを考えながら、徐々にその男の子との距離を詰めていくと。。。

予想通り、その子は幼稚園位の男の子でビビットなオレンジ色のフリースに渋い紺色のコーデュロイパンツを履いていました。その時、ふと昔母から聞いた話を思い出したのです。

 

 〜回想〜

私には3歳年上の兄がいるのですが、子供の頃それはそれはやんちゃで、ちょ〜っと目を離すと、どこに行ったか分からなくなる。「もぉ〜本当に嫌になっちゃう(母)」

その上、好奇心旺盛でサービス精神満載な可愛い男の子「だった」ものですから。。。行った先々で『ニコッ』の笑顔で一瞬にして人気者になり、その場の雰囲気に同化してしまう。

『そりゃ〜大変だったわよ。何とか見失わないよう少しでも目立つように「赤い色の洋服」を着せたの。だから初孫長男なのにお兄ちゃんは赤い服が多いのよ。』(母、談笑)

赤ちゃん笑顔

 ※誰にでも好かれる笑顔の持ち主。

 

なるほど。。。

地下鉄の乗り継ぎ通路で、真っ直ぐに伸びる通路をワインディング・ロードの如く蛇行を決行しているオレンジの彼に対しても、きっとそんな母親心(苦難)があるのでしょう。

 ※お母さんは大変です。。。

 

 

「しつけ」って。。。

さてさて、そんなことを数十秒間で考えながら歩みを進めていると、オレンジの彼の声が聞こえるエリアに突入!・・・ん?

おやおや??

さぞかし騒がしいのだろうと思っていたのですが、一人で上手に人の迷惑にならないように呟きながら遊んでいる。お行儀の良さすら感じたのです。

「お外では大きなお声で話してはいけません。他の皆さんのご迷惑にならないように。」

そんな、お母さんの言うことをオレンジの彼は彼なりに受け入れているかもしれない…むしろしつけの良さを感じたくらいです。

しか〜し!動きはめちゃくちゃアグレッシブ。

この話だけを聞くと、さぞかし周りに迷惑をかけているのだろう。とご想像の方も多いかと思いますが、実にオレンジの彼は絶妙だったのです。

蛇行して進んだかと思うとお母さんの周りをクルクル。今度は後方へ引き返したと思ったらまたお母さんの元へ戻ってきて、クルクル。。。クルクル。。。

その間、誰一人として彼にぶつかる者はおらず、彼の動きに合わせて道を譲らなくてはならない大人もいない。実に巧みに人の間をすり抜け、「お邪魔にならないように」一人遊びをしているのです。

『小僧、やるな!!』そんな感じなのです。

 ※きゃ〜小僧なんて表現を使ってしまい失礼を致しました。

こども海賊

 

その時、お母さんは。。。

そのアクティブさに限界はなかったのです。

オレンジの彼は、一人でS字道路をスイスイ走行するオートバイの如く、自由走行を存分に楽しんでいたのです。

しかし次の瞬間!! 「彼」が私の視界からスッと消えたのです。

「あっ!転んじゃった!!」と一瞬、ハッとしました。

ところが、ドスンという音も鳴き声もしないのです。

あれあれ???

 

なんとオレンジの彼は、両手両足を上下にピンと伸ばし、広い通路の上で大変姿勢の良い『ゴロゴロ』していたのです。

自分が太巻きの具にでもなったかのように、楽しそうな笑顔で『ゴロゴロ』

通路幅の1m20cmは占領しているはずなのに、奇跡的にも誰にも迷惑をかけずに『ゴロゴロ、ゴロゴロ』

 

 

 

転がるハリネズミ

 

 

・・・クスッ(笑)・・・

さすがの私も、思わず笑ってしまいました。

まぁ、その一連の行動があまりにも自然で、楽しそうで、よくよく観察すると誰にも迷惑をかけていない。「流石」の一言に尽きるのでした。

「やるなぁ〜こいつぅ〜 ただ者ではないぞ!!」

そして私がクスッとした瞬間、オレンジの彼のお母さんが、初めて彼に声をかけたのです。

「・・・もう勘弁してぇ…」

力無げに、乳飲み子(オレンジの彼の妹さんでしょう)を抱っこしながら、荒らげるでもなく声なき声をオレンジの彼に向けて一言発したのでした。

 

「いやいや、そんなヤワな声掛けに応じる「彼」ではなかろう。。。」

他人の私は勝手にそう思ったのですが、なんと!何も見えない、何も聞こえていない体(てい)で『ゴロゴロ』していた彼が、す〜っと母親の側に寄り添い、母親の腰辺りの洋服を握って一緒に歩き始めたのです。

その一連の光景を目にした時、ふと「放任主義」の教育。。。という言葉が脳裏によぎったのです。

少し長くなりましたので、続きは次回に。

 

 

寄り添うチューリップ

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